A BAD FRIEND 平成22年9月3日
ああ言わなくても
   交遊録
BAD38
これがオイラのバカ・トモダチだ!
ちゅーさん
(住所・不定 年齢・不詳 職業・不明)

二度目に就職した会社の先輩で、
BAD37のつーけーさんとオイラの間にいた。
会社は三年先輩だが、歳は一つ上。
三人がなんだか妙に気があって、
仕事が終わった後、毎晩のように連れだって
なじみの小料理屋へ通った。
つーけーさんが会社を辞めてフリーに
なってからは、二人でやはり毎晩飲み歩いた。
我が人生の中で、いちばん一緒に飲んだ時間が
長い人ということになる。
一緒に仕事した期間も長く、この人が編集長で
オイラがその下のデスクという時代が長く続いた。
だから、周りからはオイラはこの人の金魚のフン
のように見えたかもしれない。

ゴルフの腕前もちょうど同じくらいなので、
永久スクラッチで握っていたが、
いつの間にか逃げられるようになった。

読書家で文学、映画、芸術にも造詣が深いので
飲んでいても楽しかった。
しかし、少し難しいところがあって、
しばしば人を怒らせた。
いっときはものすごく親密になるのだが、
しばらくすると、たぶん仲良くなりすぎて
距離感を失くしてしまうのか、そして
遠慮のない言葉で相手を怒らせてしまう?
それで何人もの人がこの人から離れて行った。
唯一例外はオイラで、オイラの場合は、
この人から突き放された。
何か遠慮のない言葉を吐いたのかもしれないが、
何を言ったのかは覚えていない。

しかし、何年か経って、いきなり
『松竹梅』を一本抱えて「チョースケ、
来たぞ」と尾戸へ訪ねてきた。