OH !JAPANESE オドロク尾戸録
声に出して言われてもワカラナイ日本語
その32
〔えんち〕
「えんちにこんね」と初めて言われたときは戸惑った。
えんち、えんち、えんち、えんちってなんだ? 遊園地の略か。でも、この辺に遊園地なんてないぞ。
はあ? と顔を突き出すしかなかった。
えんちとは、「自分の家」のことだった。うちに来んね、うちに来いよ、ということ。
ある時、悪友のつぐちゃんは、こう言った。
「おれげんちでのもで」
これも分からなかった。
「おれの家で飲もうぜ」という意味だった。おれげんち。
おれんちなら分かったのに…。

バアサマの言い伝え(暮らしの知恵・格言集)
サトイモは土用にいらんうちに肥えをして土をかけろ。
 
土用の頃になるとカンカン照りになる。サトイモは乾燥を嫌うので、梅雨のうちの肥料をやって土もかけておけということ。ハイ、分かりました。