OH !JAPANESE オドロク尾戸録
声に出して言われてもワカラナイ日本語
その35
〔あえる〕
「金子さん、ことしは、みかんはどぎゃんじゃったね。あえたね?」
「いや、会えませんでした。台風でみんなやられてしまって、全然なってないんです。ショウバイ上がったりでまいってます」
「うん? じゃ、あえたとね」
「いや、だから、ひと目も会えず…」
「…? みんなあえてしもたと」
「え? え? あえるって、もしかして落ちるってことですか」
「そうさ。うちも、みかん、橙、梨、みんなあえてしもた」

バアサマの言い伝え(暮らしの知恵・格言集)
雨栗日柿。
 
雨が多い年は栗がよくでき、日照りの年は柿がよく採れるということ。栗は多湿を好むので、夏に日照りが続くと実が熟す前にあえて(落ちて)しまい、逆に、柿は雨が続くと虫がつきやすく実りが少なくなるのだそうだ。そういえば、ことしの夏は雨が多かったせいか、栗はなったけど柿はできなかったな。当たってる!