OH !JAPANESE オドロク尾戸録
声に出して言われてもワカラナイ日本語
その38
〔ふうたんぴら〕
 ふうたんぴらとは、顔の一部です。
 さて、どこのことでしょう。
 わからないよねえ。
 知り合いに、「ふうたんぴらがぴりぴりする」と言われて、アタシもわからなかった。
 ほっぺの上のほうを、そう言うのだそうな。
 へえー、そうなんだ。でも、標準語でほっぺの上は何て言うのか。そんなの聞いたことないなあ。
 

バアサマの言い伝え(暮らしの知恵・格言集)
ムカデに噛まれたら柿酢を塗れ。
 
ムカデに噛まれて思い出した。
 熟した柿を酢に漬けてビンに詰めておく。臭いけどそれをつければ効く、と近所のバアサマに教わってつくってあったので、すぐ塗った。そのあと、ちょっと前にムカデに噛まれて病院からクスリをもらったという友だちを思い出して、そのクスリをもらってそれも塗った。両方塗ったのでどっちが効いたのか分からなくなってしまったが、この前噛まれたときに比べれば痛みも腫れもはるかに少なくてすんだ。まずはよかったのだが、柿酢がほんとに効くのかどうか気になるなあ。
 ムカデ事件のことを別の友だちに話したら、「その捕まえたムカデはどげんしたと?」と聞かれた。庭に捨てたと言うと、「殺したムカデは庭に捨てちゃならん」と怒られた。え、え、なんで? 「ほかのムカデがそこへ集まるとぞ」だって。
 もうひとつ。「ムカデとミミズを喧嘩させるとミミズが勝つ」のだそうな。ミミズがなにやら液体を出して、その汁でムカデをやっつけちゃうんだとか。ほんとかね。