OH !JAPANESE オドロク尾戸録
声に出して言われてもワカラナイ日本語
その45
〔あやせ〕
 「わたしもよそから来た人間で」という人と話をしていて、分からない長崎弁で盛り上がった。
「金子さん、あやせって分かります?」と聞くから、「あやせねえ、赤ん坊をあやすのとは違うんですよね。聞いたことないなあ。あえるとか、あゆるなら聞いたことがあるけど」と応えると、「そうそう、それと一緒」。
 「いや、わたしは昔、ダンプの運転をしていましてね、砂利を運んで行った先で待機していたら、向こうの人が出てきて、あやせ、あやせって言うんですよ。分からなくてねえ」
「どういう意味だったんですか」
「落とせ、ってことなんです」
「落とせですか。そういえば、みかんがあえるとか言いますね」

バアサマの言い伝え(暮らしの知恵・格言集)
せんだんの実を黒焼きにすれば痔の薬。
 
庭のせんだんの木がいっぱい実をつけていたとき、「これが食べられればいいんですけどね」とたまたま遊びに来ていた知り合いのバアサマに言ったら、「これは黒焼きにすれば痔に効くバイ」と教えられた。
「へえ、知らなかった。じゃ、黒焼きにして尻に塗ろうかな」「ばか、塗るんじゃなか、飲むんじゃ」