OH !JAPANESE オドロク尾戸録
声に出して言われてもワカラナイ日本語
その46
〔はっと〕
 ある日、ホームセンターで買い物をしレジで精算して買ったものを袋に入れていると、うしろの客のおばあさんが「はこんごとあっとにはっとばどこにあんね」と何度も聞いているのだが、レジのおねえさんはきょとんとして、なかなか要領を得ず「ハットですか」などと言っている。とうちゃんも「箱のようなハット…、帽子か?」と思ったのだが横にいた家人が「ガムテープですか」と聞くと、そうそう、それやとうなずいた。「箱などに張るもの」と聞いていたのだ。 

 翌日、ひとりでいるところへ近所のバアサマから電話が入って「かあちゃんおるね」と聞くから、畑へ行ってると応えると、「じゃ、らっきょのはるもんばまた頼む言うとってくれんね」と言うので、電話の横にあるメモ用紙に「○○さん、春物のらっきょ」と書いておいた。
 それを見た家人「春物のらっきょって、なんのことかしら。もう、うちのらっきょはないけど」と首をかしげている。
 で、家人が電話をかけて確かめたら、春物のらっきょじゃなくて「らっきょに張るもの」だということが分かった。ひとり住まいのそのバアサマ、畑でらっきょをつくっていて、直売所に出すのに車がないのでいつも、家人が代わりに持って行って上げてる。その際、袋に値段を付けたバーコードのラベルを張るのだが、それも家人がつくって上げている。そのラベルがなくなったのでまたつくってくれということなのだった。
 

バアサマの言い伝え(暮らしの知恵・格言集)
びわの葉っぱは神経痛に効く。
 
煎じて飲めというのだが、とうちゃん、まだ神経痛はないので試していない。