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都会の常識
田舎の非常識
田舎暮らしを夢見る人へのQ&A
55 敬老祝賀会 
Q541:この間はお出かけしてましたね。 A541:え、来たの。いつ?


Q542:敬老の日だったかな。 A542:ああ、あの日は敬老祝賀会だったから。


Q543:敬老祝賀会って、何をするんですか。 A543:何って、公民館で地区の敬老者を祝うんだよ。


Q544:何歳から敬老者なんですか。もしかして金子さんも敬老者。 A544:馬鹿言うんじゃないよ。おれはまだ62歳だから祝って差し上げるほう。敬老者っていうのは70歳以上の人をいうの。


Q545:どうやって祝ってあげるんですか。

A545:町からはお祝い金が出る。年齢によって金額は違うけど、3000円から7000円くらいかな。100歳の人はそのほかに県から5万円出る。うちの地区ではごちそうをして、演芸などもやって、帰りにお土産を渡して。地区によってそれぞれだけどね。運動会をやるところもある。


Q546:運動会ですか。 A546:そう。よそのは見たことはないけど、聞いた話では、隣の地区なんか、毎年、公園で運動会をやるって。知り合いの婆さんに聞いたら、その人は90歳くらいの人だけど息子が行くから自分は全然行ったことないって。息子さんも敬老者だから。


Q547:ここら辺は敬老者ばかりじゃないんですか。 A547:そう、うちの地区は、47戸あるんだけど、ことしの敬老者は男が16名、女が23名、合わせて39名だった。だからまあ、だいたい一家に1名は敬老者がいるってことになるよね。そのうち全員が敬老者になって、誰が祝ってくれるのか。


Q548:区長さんとなればお世話が大変でしょう。 A548:言ってみれば、地区の一番大きな行事だからね。まだ暑い盛りなので料理の献立にだって気を遣うし、招待状、案内状、挨拶などいろいろあるし。


Q549:はじめに、区長の挨拶。 A549:そう。ひとりだけネクタイ締めてな。


Q550:お疲れでした。 A550:うん、でもこれが終われば一段落だから。