DOCUMENT
都会の常識
田舎の非常識
田舎暮らしを夢見る人へのQ&A
75 医療崩壊 
Q741:大変だったみたいですね。ホームページの写真みてびっくりしましたよ。 A741:ああ、この顔ね。ひどい目にあったよ。


Q742:4針も縫ったんですって。どこで転んだんですか。 A742:ほら、味彩市っていう直売所の手前に坂があるじゃない。あの坂の登りくちのところ。


Q743:あそこは狭いでしょう。 A743:そう、白線と崖の間が40aくらいしかない。もう少しでトラックに引かれるとこだった。ちょうど通勤の時間帯で、車がバンバン通ってた。


Q744:手で受け身は出来なかったんですか。 A744:それがさ、その3日後にピアノのコンサートがあるので手を守ったのよ。手を怪我したらピアノ弾けないじゃない。というのはもちろん嘘。老化現象だね。パッと手が出ない。


Q745:病院はどこの病院へ。
A745:それがさ、いちばん近いT医院というところへ行ったんだけど8時前で医師がいないの。で、つぎに市立病院へ駆け込んだら、外科の先生は月曜と水曜の午前中しかいないって言うの。それでまた折り返してO病院へ。そこは開いてたんだけど40分ぐらい待たされて…。その間、顔もシャツも血だらけなんだよ。もう、たらい回しに会っちゃった。


Q746:市立病院に外科の先生がいないっていうのは、ちょっとひどいですね。 A746:そう思うだろ、モンダイだよな。年寄りだって子どもだって怪我はするぜ。その市立病院は元々は町立病院で、市町村合併で市立になったんだけど、町立の時はちゃんと外科もあったんだよ。


Q747:合併するとそういうことが起こるんですね。 A747:よく分からないけど、近くに大きな市立病院があっても外科がいないんじゃ困っちゃうよ。


Q748:旧琴海町の時は、確か福祉が進んでる町とか言われてましたよね。 A748:そうよ。だから安心してた。そう言えば、この間もほら、田舎暮らしキャラバンで名古屋と東京へ行ったじゃない。そのとき、田舎暮らし実践者ということでしゃべったんだけど、田舎は地域が狭いので医者も看護師もみんな知り合いで親身に診てくれるからいいですよ、なんて言っちゃったんだよね。


Q749:田舎暮らしを考えてる人にとって、医療はいちばん気になるところですもんね。 A749:これからは、田舎でも都会並みにたらい回しがありますよと言わなけりゃならない。


Q750:医療崩壊ということで最近テレビでもよくやってますが、医者も地方に行きたがらないそうですね。 A750:そうらしいね。どうなっちゃうんだろうね。