自給自足・半農半漁・晴耕雨読の物語
自給自足で


78 なまこ漁の掛け竿 (掛け漁用)

なまこ漁には2つのやり方がある。
桁という網を使って底引きをする桁漁と、
箱眼鏡を覗いて竿で引っかけて捕る掛け漁だ。
掛け漁に使う竿は自分でつくる。

1、まず、竹を切ってくるのだが、
特殊の竹なので探すのに苦労する。
2、竹の節を削ってなめらかにする。

3、切ってきた竹は大概が曲がっているので、
これを火でアブって曲げて真っ直ぐにする。
慎重にやらないと折ってしまうこともある。
4、短い竿(5〜6m)は竹1本で足りるが、
長い竿(8〜9m)は2本つなげてつくる。
5、細い方に自作の針を取り付ける。

6、針を糸で巻き付けビニールテープを巻く。
水中で針の向きを見分けるために
赤い布を取り付ける。
1年経つと枯れて軽くなってしまうので、
毎年、シーズン前につくり替える。