平成16年4月10日 Vol 101
よかさ!
アイム・ソーリー、アイム・クチョー
 「いいアルバイトの話があるんだけど」と知人のNから電話。
 「何するの?」
 「米軍基地の通訳。夜中の仕事なんだけど、2週間で20万円。悪くないでしょ」
 「悪くないけど、夜中に米軍基地でどんな通訳するのよ」
 「米人の造船技術者との打ち合わせ。いや、簡単な英語が話せればいいんだけど」
 「簡単な英語と言ったって、仕事で通訳をするとなると大変でしょう」
 「だって、海外へよく行ってるじゃないですか」
 「そりゃ、行ってるけどさ。金髪のお嬢さんをホームステイさせてとか、長崎観光に連れて行ってとかいうんならやってもいいけど、エンジニアと打ち合わせはできないぞ。で、いつなの」
 「あさってから」
 「あ、そりゃだめだわ。今月は予定がぎっしりだから。こんど区長になっちゃったのよ」(ふー、よかった)
  
記念事業推進委員会委員
「もしもし、あ、役場のYですが、ことし町村合併45周年ということで、その記念事業推進委員会の委員をお願いしたいと思いまして」
「え、またなの。40周年のときもやったよ」
「はい、それでまたぜひお願いできないかと」
「そうか、4月からハマちゃんがそっちへ異動になったんだよな」
「はい」
「じゃ、断れないじゃない」(しょうがねーな)

意見交換会
「あ、もしもしィ、Uです。お忙しいのは重々承知しておりますが、長崎へ出てくる予定はありますか」
「ない」
「出てきてくれませんか」
「なにするの」
「長崎県のスポーツ振興についての意見交換会を行うのですが、そのメンバーになっていただきたいと」
「えー」
「上司のEと代わります」
「ご無沙汰しています。Eです。というわけで」
「どうも、しばらくです。はいはい、分かりました」(まいったな)

区長のお仕事
 ああ、目が回りそう。
 ついに、手帳が必要になった。手帳なんて、この10年間持ったことがない。見たこともない。手帳に書き込む予定なんて、なーんにもなかったからだ。朝起きて風がなかったら海へ出る。風があったら漁はやめて畑をやる。雨が降れば休み。それだけだった。それがどうだ。この忙しさ。頼まないのにみんな、向こうからやってくる。
 手帳はサラリーマンのYに言って会社のやつを持ってきてもらった。
 服も必要になった。学校や役場や県で会議やらなんやらがあればジーパンとTシャツってわけにはいかない。区長になったら葬式にも出なきゃならない。
 10年前の服は小さくて着られない。服が縮んだのではない。腹が出たのだ。服はもらえないので買った。ズボンだっている。買った。とんだ散在だ。
 
 4月4日、新旧役員引き継ぎの会があって、正式に新役員体制でスタート。区長は、公民館の館長も兼務する。デイサービスの世話人からいきなり、「館長!」と声をかけられ、キョトンとしていたら、そうだ、オイラが館長なのだった。
    
4月7日、尾戸小入学式。もともとゲスト・ティーチャーとしてお呼ばれしていたが、こんどは区長で出席。新1年生は6名。全校生42名。映画で見る山の分校ふう入学式はことしも素朴でなかなかよかった。歓迎のセレモニーで、1年生のために2年生以上の児童が歓迎の歌を唄ったが、つい笑ってしまった。
 ♪1年生になったーら、友だち100人できるかな…
 無理だよー。
 午後からは、中学校の入学式にも列席。こちらは町内4つの小学校から集まるので、新入生は160名。男86名、女74名。新入生の名簿を見ていて面白いことに気づいた。名前だ。○男、○雄、○夫が何人いるか調べてみた。さて、そこで問題です。86名中何人いたでしょうか。
 同様に、女74名中、○子と子のつく子は何人いたでしょう。
 答えは、男ゼロ。女8名でした。

4月9日、琴海町戦没者追悼式があって参列、参拝してきた。区長はいろいろ行くのだ。
それにしても、この頃、やたら、「君が代」を唄うぞ。