平成16年12月22日 Vol 118
よかさ!
ツブシが効く男
 雑誌『ウッディライフ』、「載っているからというので本屋を何軒も探し回ったけど、どこにも売ってない」との声があちこちから。お騒がせしてスミマセンでした。
 売り切れたんじゃなくて、出回ってなかったんだね。いい雑誌だったけど。
 昔、まだ田舎暮らしを始める前、父ちゃん、これ愛読してたからね。いまでもバックナンバー持っている。でも、今号で休刊になるんだって。休刊というのは、実質は廃刊だからね。どーして、父ちゃんがでっかく載ると、その号でつぶれちゃうんだろうね。
 まず、『田舎情報』でしょ。つぎに、『夢田舎』、そして、『ウッディライフ』。二度あることは三度ある。つぶれなかったのは、『田舎暮らしの本』だけ。ということは、つぎはこれか(そんなこと言っちゃいけない)。
 つぶれたと言えば、父ちゃん自身も雑誌を二つつぶしている。ひとつは、『MONAMI』という女性向きの就職情報誌。リクルートの『とらばーゆ』に対抗して出したけどあえなく敗退。もうひとつは、これも編集長をしてた、『ザ・会員権』。バブルがはじけたと同時に、はじけた。父ちゃん、ほとほと、ツブシが効く男なのかもしれない。
 思い出してみれば、ほかにもある。
 昔、会社に勤めていた頃、よく、海外取材旅行に招待された。フィリピン、アメリカ、ハワイのいずれもゴルフ場。バブルの時代のこと。景気がよかった。ただで招待されてゴルフをして、遊んで帰ってきたらどこもしばらくして倒産。ただで遊ばせてもらったからいいんだけれど、何も書かずに立ち消え。そんなことが3回もあった。
 というわけですので、これから父ちゃんがらみの取材をするひと、くれぐれも気をつけて下さい。 
琴海町がつぶれる
 雑誌や会社がつぶれるくらいならまだいい。こんどは町がつぶれる。
 と言っても、これはいくらなんでも父ちゃんのせいじゃない。
 2年前から進めていた隣の時津町、長与町との三町合併が破綻したとたん、ならばと琴海町の町長は長崎市への編入合併を決めた。住民の声も聞かずにバタバタと。財政が苦しいからと泣いて、寄らば大樹の陰。都会の住みづらさを嫌って小さな田舎町へ越してきたのに、その田舎が長崎市になる。長崎市の行政がイヤで琴海町に家を建てて越してきたという知人は、また長崎市になるというので、「そりゃないだろう」と頭を抱える。市になれば、小回りの効いた住民サービスがなくなるのは目に見えている。と嘆いていたら早速きょう、役場から電話が入った。
 君子さんが、力を入れていたミニデイサービスが、長崎市の方式に変わるので、とんでもない大幅料金の値上げになるとの連絡。お年寄りが歩いて来れた地域の公民館でのサービスも廃止され、来たい人は町の真ん中まで出てこいとのこと。市の制度に変わるのだから仕方ないのだとはそれみたことかの第一陣だ。琴海町は福祉の町として全国的にも知られていたのに、あわれ沈没。水道料金ほかの公共料金の値上げも確実。しかし、困ったもんだと嘆くのは少数派。多くの住民は長崎市編入に賛成のご様子だ。田舎の人は都会に憧れる。都会人のバカは田舎に住みたがる。
  
新札はどこ?
 いま、突然、思い出した。
 記憶に寄れば、確か11月の初め頃、新札が発行されたはず。あれから約2ヶ月。
 樋口一葉が5千円札で、野口英世が千円札だったかな?ちがうかな。
 だって、まだ一度も見てないからワカンナイ。本当に発行されたのでしょうか。
 父ちゃん、金使うことないからなあ。おつりももらわないし。それでもどっこい生きている。

ことしもお世話になりました
 ことしも無事に1年、生きられました。
 お天道様のお陰であり、君子さんのお陰であり、家族やトモダチのみなさんのお陰です。まだ少し早いですが、忘れないうちにお礼を申し上げておきます。お陰様でありがとうございました。みなさま、どうぞよいお年をお迎え下さい。そして、来年もよろしくお願い致します。
 
 ミカンは送ったし、牡蠣も送ったし、ナマコも送るところへは送った。あとは、もう少しナマコをとって、ウニもとって、町報を配って、壊れた管理機を修理して、麦畑を耕して、大掃除をして、庭もきれいにして、餅をついて、門松をつくって、しめ縄を編んで、そば粉を挽いて、打って、ナマコと牡蠣を友だちに配って、大晦日には正月用のナマコとウニの啖呵売をして、そうだ、年賀状の版画もまだだったな。