平成17年7月1日 Vol 127
よかさ!
山と温泉とビール
 山歩きも行き出せばクセになる。今月は2回も行ってしまった。
 初めは熊本の湧蓋山(わいたさん・1500m)。長崎の某山岳会で活躍するM女史と、もうひとりのM女史に誘われて、君子さんと4人で行った。ちょうど、ミヤマキリシマの咲く季節で、それを見に行った。頂上付近がお花畑で一帯がピンクに染まっていてそれはきれいだった。週末は登山客で賑わうところだが、たまたま行った日は平日だったので、山頂は我々だけの貸し切り。天気もよく360度の展望を楽しみながらお弁当を広げた。下山してすぐのところの、はげの湯という露天風呂で汗を流し、ざるそば、ビール、お酒でいい気持ちになり、すっかり味を占めて翌翌週、再び同じメンバーで、こんどは雲仙普賢岳へ満開のヤマボウシを見に行った。
 運転手も案内役も前回同様、もうひとりのM女史。こっちはただ付いていくだけのお気楽山行。第2吹越から国見岳(1347m)、雲仙普賢岳(1360m)、妙見岳(1333m)を縦走。今回は道中ずっと深いガスに包まれて山頂からの視界はどこもゼロ。でも、山の冷気は気持ちよく、ヤマボウシも満開で、弁当もうまかった。(同行者もよかった)。帰途、立ち寄った雲仙小地獄温泉がこれまたなかなか。女性陣は出てくるのが遅いのでその間、道路脇に座り込んで温泉玉子とスーパードライ500cc缶。
 高校3年の春休み、同じ場所で同じようなことをしていたのを思い出す。45年経っても父ちゃん、やることはなーんも変わっちゃいない。なんも進歩してない。 
 
自転車で山越え
 2回の山歩きの間に、バイク(自転車)で遠乗りをやった。63歳、まだ完全にくたばってはいない。
 うちからゴルフ場と形上湾、国道を挟んで向こう側に西彼杵半島の山並みが連なっている。前から一度、その山脈縦走をやりたいと思いながら、起伏を考えてちょっとひるんでいた。その弱気虫をちょいと蹴飛ばしたのだった。
 朝5時に出発。途中のコンビニで菓子パン2個とジュース1本を買って(360円)その店の前に座り込んでブレックファースト(どこでも座り込む)。旧西彼町の大串から登って仁田峠、長浦岳(561m)から旧外海町の神浦ダムへ下り、黒崎を抜け、三重からまた山を越えて帰ってきた。のぼりであえぎ、下りでぶっ飛ばすの繰り返しで、10時帰宅。シャワーを浴びて、第三のビールを飲んで、ざるうどんを食べて、昼寝。
「かずえさん、畑の草が伸び放題なんですけど…」
「あした、あした」
「田んぼも草が生えてきましたけど」
「あした、あした」

ウイスコンシン州
 アメリカでテレビを見たと言って、ウイスコンシン州立大の教授夫妻が訪ねてきた。二人とも自然の中での暮らしや無農薬に興味を持っていて、とくに旦那の方はマラソンやクロカンスキー、木工など趣味が父ちゃんと似ていて、和やかな時間を過ごした。楽しいマラソン大会があるから来いと勧められたが、ウイスコンシン州ってどこだ?
 その翌日だったか、アメリカから長ーい英文のメールが来て、あんまり長いから読むのが嫌になってというか、英語だからよく分からないので途中で削除してしまったが、なにやら日本の野菜や果物の種を送ってほしいとのこと。まさかアメリカからビジネスの話が舞い込むとはね。友だちならいくらでも送ってやるけど、ビジネスはやる気なし。
 福井からも若者が訪ねてきた。脱サラして放牧型の畜産をやりたいのだという。ホームページ『田舎暮らし狂想曲』をぜんぶ読んでいて、一度、どんなところか自分の目で見てみたかったのだという。勉強家らしく知識も豊富。加えて行動派なので、将来が楽しみ。夢を持つ若者は清々しい。5時間も話して、帰り際、「金子さんって、ラテン系ですね」と分析されたが、そうなのかなあ。自分では結構、内向的で暗いほうだと思ってるけど。すごい引っ込み思案だし。

男のイタリアン
 どなたか教えて下さい。いま読んでいる料理本、言葉の説明がないのよ。
 ケイパーって何ですか、タリアテッレって何ですか、ピーラーって何?
 「オーブンを250度に温めておく」ってどうすればいいの。粗塩とふつうの塩は違うの? ビックリ水ってどんな水なの? もう、父ちゃん、ワカンナイよ。