平成18年11月2日 Vol 147
よかさ!
節酒宣誓!
 我々はァ、いやアタクシはァ、日頃の飲酒、深酒を深く反省しィ、気分の悪いィ、二日酔いをなくすためェ、今後、努力しィ、しばらくのあいだァ、だけですがァ、節酒にハゲみィ、戦うことをォ、誓います! 平成18年11月2日、飲んだくれ代表、かねこかずえ。
 いや、まいったね。どーもこの頃、おさえというものが効かなくなっちゃって、きょうは飲まないぞと朝から決めているのに、夕方になって風呂から上がると、手は震えないけど、のどのやつが、どーもこんちまたいい季節になりましたねニャンニャン、と話しかけてくる。そうすると、こっちもつい我を忘れて、ワンワンと応えて、そうでがすな、ほんじゃちょいとグビなんていきますか、などとつい始まっちゃうというわけで。
 そのまま黙ってひとりで飲めば、ま、とりあえずビールと、あとは焼酎のお湯割り3杯ぐらいで気持ちよくなって寝ちゃうのだけど、ついつい、誰かが来たり、あるいはこっちから呼んじゃって、そうなるとこれが過ぎちゃって、翌朝は二日酔いとなるわけでございますな。こればかりはもう、3850回くらい繰り返しても治りません。なんせ年季が入ってます。歴史があって、血筋もあります。親父さん、あたしはあなたの息子です。だから、きょうは飲まないぞ!と朝令し、暮改するのです。

自転車りんりん。
 いま住んでいる琴海尾戸町から西彼杵半島を越えた向こう側に大島町という島があって、さらにその先には崎戸町という島がある。その崎戸島から先は東シナ海が広がっている。
 昔からなぜか、岬に興味があって、地図で岬を見つけると行ってみたくなる。その岬に立ってみたいという欲望にかられる。そうやっていままでいくつもの岬に立ってきた。ノシャップ岬や襟裳岬、犬吠埼や御前崎、ほかにも方々の岬を訪ね、海を見てきた。岬に立つと、その先には何もない。あるのは海だけ。あとは空と風。その何もないところになぜか惹かれてきた。
 大島町にはトライアスロンのレースがあるので何年か前に行って出場したことがあった。そのときはフェリーで島へ渡ったのだが、それから後、橋ができた。その橋桁をつくるための伐採作業にアルバイトで行き、そこでスズメバチの大群に襲われたので痛い思い出が記憶に残っている。その現場のすぐ近くから、大島へ渡る立派な橋が完成していた。自転車の通行料片道30円を払って大島町へ渡ると、レースで走った懐かしい海岸ロードが延びていた。
 そこをレース模様で突っ走って崎戸町へ渡り、岬へ出た。訪れる人も少ないであろうと思われるホテルが一軒と風力発電のプロペラが2基。そして誰もいない展望台。そこへ自転車を担ぎ上げ180度に広がる東シナ海をバックにして自転車だけの記念写真を撮った。風がぼうぼうとうなっていた。
 朝6時半に家を出て、西彼杵半島の山を越え、9時ちょうどに崎戸島の岬に着いた。西彼杵半島は標高230bほどを一気に駆け上がる急な坂で、ひーひー言わされた。トレーニングはしていても確実に足が衰えているのを実感。
 自転車好きの埼玉の友人Kが、「海辺を走るとよく、ひとりで海を眺めている男がいる。ひとりで海を眺めている女はいない」と書いてきたことがあって、面白い、そう言えばそうだよなと思ったことがあるが、田舎では、ひとりで海を見ている男はいなかった。もちろん女もいなかった。なにせどこを見回しても誰もいないガランとした崎戸島で、人を見かけたのは、たったおばあさん二人だけだった。
 帰りの山越えの途中、小さな商店で菓子パン2個と自動販売機でジュースを買って店の前の地べたに座って小休止。菓子パン2個で152円だったが、2円がないなあと言うと、2円はまけてくれた。無愛想だが、いいおばさんだった。山の中の商店なので、賞味期限が過ぎてないか気になって確かめてみると、クリームパンの賞味期限がなんと、2007年1月27日とあった。初めは、うわっ、1月のパンかよとびっくりしたが、よく考えたら来年の1月じゃないの。でも、パンの中のクリームというのは3ヶ月も持つのかね。なんだか逆に賞味期限が長すぎて気持ち悪くなってしまった。結局は食べちゃったんだけどね。
 CCレモンというジュースを飲みながら缶を見たら、レモン40個分のビタミンと書いてあった。たった100円でレモン40個というのもスゴ過ぎる。ふだん、まったく買い食い、買い飲みはしたことがないのでほんとに世間に疎い。たまにはコンビニでも覗いた方がいいのかもしれないなと思ったのだった。

日経新聞と朝日新聞
 10月初めに東京大手町の日経ホールで行われた、「ながさき田舎暮らしフォーラム」の模様が、11月7日の日本経済新聞(夕刊)紙上に掲載されると連絡があった。父ちゃんの自慢のムショ帰りふう坊主アタマと、めずらしいスーツ姿も載るみたいです。
 それから、翌8日の朝日新聞には、「声」欄に父ちゃんが書いた原稿が掲載されるという連絡がいま入りました。もしかすると、こちらは西日本の新聞だけかもしれませんが。ま、朝日新聞を購読している方は、忘れなかったら見て下さい。別に見なくても構いません。いちお、お知らせだけしておきます。