平成18年12月1日 Vol 148
よかさ!
みかん全滅!
 毎年、金子農園の無農薬みかんを楽しみに待っていてくださっているみなさん、ごめんなさい。ことしは、みかんが送れません。裏年の上に、台風13号による被害が大きく、全然、みかんがなってないのです。未完成交響曲なのです。枯れてしまった樹も多く、ほぼ壊滅状態です。どうにもなりません。少しでいいから送れと言われても、その少しがないのです。みかん好きの友人H君から、「ことしもみかんお願いしますね、ぼくは年末に第九の合唱をやるので今がんばってまーす」とメールが来たけど、わが家のことしの暮れは、「大苦で合掌」だっつーの。
 ここ数年、みかんの価格が暴落し、やればやるだけ赤字と嘆くみかん農家も多く、みかん作りをやめていく農家が多く見受けられましたが、来年はさらにそういう農家が増えるでしょう。ハウスみかんをやっていてそのハウスを台風でつぶされちゃった人、また重油の高騰に泣いている人、どこへ行っても厳しい話ばかり聞かされます。みかんはもう、あかんで、ホンマ。

牡蠣不漁。
 米も穫れなきゃ、みかんも採れぬ、それでもおいらにゃ牡蠣がある、と思っていたら、その牡蠣がまた大不漁ときちゃったから、さすがにとうちゃん、マイッタ、マイッタ、真板潔はプロゴルファー!なんてバカなこと言ってんじゃない。真面目にやれーッ。
 牡蠣も台風13号でぐちゃぐちゃにされてみんな海の底に落とされちゃった。夏場に発生した赤潮も悪かった。自然相手のことだからしょうがないと言えばしょうがないんだけど。
 出来は昨年の半分もない。三分の一ぐらい。でもまあ、三分の一でも穫れれば、庭で牡蠣焼きパーティもできるし、少しは送ることもできる。牡蠣好きの人は遠慮なく連絡してください。 

なまこ、うには?
 さて、そうなると、あと期待がかかるのは、なまこと、うにだ。これが捕れなかったら、とうちゃん困っちゃうよ。死活問題になっちゃう。だいたい、なまこ漁とうに漁、12月、1月、2月、とうちゃん、1年をこの3ヶ月で暮らしてるんだからね。あとはぶらぶらひょうたんなまず。
 どちらも間もなく解禁。乞うご期待。

男の顔。
この間、日経新聞に父ちゃんの顔が出て、それを見たという友だちからメールが来た。4人の友だちから来て、そのうちの二人が期せずして、「学者のような風貌で写っていた」と書いていた。まあ、もともとそういう雰囲気はもっているから別に驚くに値しないのだが、もうひとりが、「やけにジジイ顔に写っていたぞ」と書いてきたので、これにはいささか反応したのだった。
 「男は40歳になったら自分の顔に責任を持て」と言ったのは、リンカーンだったかルーズベルトだったか。確かアメリカの大統領だったような気がするが、ブッシュはそんな気の利いたことを言うタマじゃないし、女たらしのクリントンはそんなことを言う資格がない。ま、誰でもいいんだけど、顔に責任を持てと言われても弱っちゃうよなあ。
 子どもの頃から馬づらでさあ、64歳馬になるまでずっと馬づらやってんだもん。そのままだとあんまり間が抜けてるのでひげを生やしてるんだけど、最近、あごひげがはやってるようなので、この前、真似してみたの。ショーン・コネリーみたいになれるかなと思ってさ。そしたら、余計に長い顔が強調されちゃって、もう、カンペキ貧相なジジイなの。責任持てないから即やめちゃった。
 「男の顔は履歴書」なんて言った人もいたけど、履歴書といえばとうちゃん、大学を出て就職したら、入社した日に杉山さんという先輩から、「お前、いかりや長介に似てるな」と言われ、その日から51歳で会社を辞めるまでずっと、先輩からはチョースケ、後輩からはチョーサンと呼ばれてきたのだった。
 似てると言えば、マラソンをしているときはよく、宗兄弟に似てるといわれたな。ある時、友だちが実行委員をしているマラソン大会で、招待選手に誰を呼ぼうかという話になって、予算がないんだったら、じゃ、おれが宗兄弟の長兄ということで出ちゃおうかと持ちかけたら、それは面白いとなったのだが、土壇場で、やっぱバレたらマズイとなって、(だって走ったらめちゃめちゃ遅いから)取りやめになったことがある。やれば面白かったのに。
 でも、いちばん似てると言われるのは、好きじゃないけど、昴(すばる)の谷村新司。
 これは、よく言われる。額が大きくはげ上がって髪は薄く、垂れ目で鼻の下にひげ。自分ではよく分からないが、みんながうんうんと笑うので、そうなのかもしれない。
 でも、とうちゃん、ガハハと笑うことはあっても、あんなにニタニタはしてない。無愛想なことにかけてはいささかの自信もある。中国に対する思い入れもないし、歌も下手。
 だいたい、あの昴という歌はなんだ。
 ♪目を閉じて 何も見えず…
 目を閉じたら何も見えないっつーの。当たりめえだろッ!