平成19年9月21日 Vol 163
よかさ!
天は知っていた?
 いくらなんでもお彼岸になれば暑さもやわらぐだろうと構えてたら、なーに、まだ35℃だ36℃だと騒いでる。一体、どうなっちゃってるんだろう。
 これだけ猛暑が続くと、いろいろ心配事が出てくる。赤潮が発生しないか。牡蠣は大丈夫だろうか。ウニは死なないだろうか。ナマコは…。大根やホウレンソウなどの葉ものの冬野菜の種まきが出来ない…。
 幸い台風はいまのところよけて通ってくれているけれど、アイツらもいつまたいきなり出てくるかわからないし。
 でも、さすがに朝晩は少しひんやりしてきて、夕べなんかは夜中に目を覚まして窓を閉めたから、もうしばらくの辛抱かもしれない。庭にクモがいっぱい巣を張りだしたのも、小さな秋の訪れか。
 そうだ、クモといえば、きのうの新聞にびっくりするニュースが出てた。奄美大島でのこと。オオジョロウグモが巣に掛かったコウモリの首にかみつき、体液を吸っているという写真が載っていた。クモは体長5a、コウモリは両翼を開くと20aあるとのこと。クモがコウモリをだよ。
 驚くニュースは自然界だけでなく、人間の世界でも近頃は、いきなり「ぼくちゃん、やーめた」というおぼっちゃまがいたり、人様の年金をいっぱい横領して知らんぷりしちゃってる人があっちにもこっちにもいたりして話題には事欠かないが、なかにはうれしい仰天ニュースも飛び込んでくる。

 それは例の電子文庫のことなんだけど、前回は1冊だけ売れたと報告しました。それがどうでしょう。つぎのような情報が入ってきたのです。

 ★電子文庫パブリ売れ筋情報
 【パブリ Weekly Best10】(9月7日→9月13日)
1、柴田錬三郎 剣は知っていた(一) 新潮社
1、邦光史郎 法隆寺の謎 祥伝社
3、柴田錬三郎 剣は知っていた(二) 新潮社
4、金子数栄 田舎暮らしの鉄人 光文社
4、阿部牧郎 熟れゆく日々 徳間書店
4、梓林太郎 穂高首吊り尾根殺人事件 徳間書店
4、柴田錬三郎 剣は知っていた(三) 新潮社
4、柴田錬三郎 剣は知っていた(四) 新潮社
9、中村彰彦 幕末入門 中央公論新社
10、梶山季之 苦い旋律 集英社
10、川上宗薫 早熟少女 祥伝社
10、岸田 秀 歴史を精神分析する 中央公論新社
10、笹沢左保 狂乱・春の夜の夢〜 光文社
10、内田康夫 神戸殺人事件 中央公論新社
   (以下略) 
 
 ね、驚くでしょ。
 4位だよ。4位。相手は天下のシバレンをはじめ、直木賞作家や大物作家。その中に潜り込んじゃってる。図々しいと言うか、厚かましいと言うか、バカと言うか。
 あの梶山季之、川上宗薫、笹沢左保に勝っちゃってるんだぜ。
 「苦い旋律」か、うん、田舎暮らしに負けちゃ、そりゃ苦いだろう。
 「早熟少女」ってか、うん、少女が鉄人に勝つには10年早いって。
 「狂乱・春の夜の夢〜」、うん、狂いなさい、狂いなさい。
 しかし、さすが、シバレンはしぶといね。「剣は知っていた」か。これ、父ちゃんも読んだけど、面白いもんなあ。シバレンがいなけりゃ、2位なんだけどなあ。それにしても、まさかこんなことになってるとは、思いもしなかった。
 「天は知っていた」のかなあ。