NEWS LETTER
Vol.25
 平成13年11月7日発行

十三夜
 海に浮かんだ十三夜。きれいだったなあ。あんまりきれいだから、月見で一杯やりました。
 月見をするのは日本人だけだと聞いたことがあるけど、中国ではやらないのかな。ま、どっちでもいいんだけど、昔の日本人はえらいと思うな。十三夜の月を眺めたというのが、すごいじゃない。十三夜といえばまだ、まんまるじゃないんだよ。十五夜は満月だから分かるけどさ。
 まだ、ふくらみきっていないところがいい、と。なるほど。うーん、そーか。
 十四夜もきれいな月だったので、月見で一杯。
 十五夜は、一杯やっているところへ、雲間から出てきてくれた。
 十六夜は、草津の里香ちゃんから、『近江万葉』&『金山寺みそ』が届いたので、これは一杯やらねば申し訳ないし。
 十七夜は、朝から雨だったが、文化の日なので、一杯。
 十八夜は、杏子ちゃんとカッコちゃんが、2本も下げてきたもんだから…。
    
枯葉
 夏の間、いい木陰をつくっていてくれたセンダンの木の葉もすっかり落ちて、母ちゃんは落ち葉焚き。父ちゃんは、部屋でピアノ。やっとマスターした、『枯葉』を弾いて、ひとりご満悦。
 そして、こんどは、『イマジン』だ、と息巻いてます。
 イラストレーターの渡辺隆司君や、NHKの春日ディレクター、神戸の久美子ちゃんが、楽譜や、CDや、歌詞などを送ってくれたので、準備は万端。さてと、こんどは、どこでコンサートをするか。
桜!
 狂牛病だ、炭疽菌だと、世の中騒々しいけれど、金子農園では、桜が咲いてます。
 しだれ桜の狂い咲き。あっちでもこっちでも、おかしなことばかり続くから、桜も、何がなんだか分からなくなっちゃった? 「おーい、桜、いまは秋だぞー」。
 しっかりしろよ。よく考えもしないで、いろんな情報に振り回されるから、そうやって自分を見失うことになっちゃうんだぞ。
 でもな、折角、咲いてくれたんだから、花見で一杯、やっか。
小麦
 11月に入ってから、風の強い日が続いて、漁ができない。やってやれないこともないんだけど、アジもフグも釣れなくなったし、網にもあまりかからない。刺し網の漁期も今月いっぱいで終わりなので、そろそろ網を上げようか。
 海に出られないので、のら仕事。麦を植えると母ちゃんが言うので、畑を耕した。パン用の南部小麦。父ちゃんが耕して、母ちゃんが種をまいて、あとはお天道様におまかせ。自家製のパンは、うまいからねえ。
 そばも、花が散って、実をいっぱいつけている。
薪割り
 風呂の薪が少なくなってきたので、裏山から木を切ってきて、薪割りだ。暖かい日が続いているとはいえ、そろそろ冬支度もしなければ。
 自給自足の田舎暮らしも、いろいろやることはあるんよ。
 「炭もそろそろ焼かなけりゃなあ」と言っていたら、いきなり、炭焼きの師匠が現れた。「あれ、いま噂してたとこ。どうしたの」。「もう、炭はなかったろう。持ってきた」だって。
 田舎って、いいねえ。
立冬
 きょうは立冬。もう、冬だって。
 そりゃ、朝晩は少し冷え込んできたけどさ、昼間はまだ、Tシャツいっちょだぜ。
 郵便配達の兄ちゃんが、年賀状がどうのこうの言ってたけど、もう、そんな時期なのかねえ。大変だ。来年は午年だってね。父ちゃん、年男じゃないの。還暦だよ。どーすんの。