平成14年4月15日 Vol 45
養蜂
 隣町のOさんから、ミツバチをもらってきた。
 日本蜂。4、5年前にも一度、飼ったことがあるのだが、蜜を取る寸前のところで虫にやられて全滅。苦い思いをした。ミツバチはきれい好きで、こまめに掃除をしてやらないと虫が付くとは、あとで教えられたのだが、そのときはまだ知らなかった。こんどはもちろん気をつける。二度も失敗したらOさんに申し訳が立たない。
 家の裏庭に箱を置いた。毎朝、のぞいて見ているが、出たり入ったり一生懸命働いている。ずっと見ていると、「お前は働かなくていいのか」と言われているような気がしてくる。
「ごめんなさい」と言って、去る。
カヤぶき屋根
 炭焼きの師匠が、あずま屋のわらぶき屋根を修理するから加勢してくれないかと言ってきた。
 炭小屋の脇にあずま屋を建てたときも、わらをふくのを手伝った。その時のわらが傷んできたので、こんどはその上にカヤをふくのだという。わらよりカヤのほうが数倍丈夫なのだとか。
 カヤぶき作業は人手がいる。昔は、近所総出で作業をしたらしいが、最近はもう、カヤぶき屋根もなくなっている。カヤをふく大工さんもいない。近所の仲間が7,8人集まったが、大工のMさんも、「もう、若い大工は誰もできんじゃろう」と言っていた。
 昔の日本の原風景が、どんどんなくなっていく。 
露天風呂修理
 わが家の露天風呂もカヤぶき屋根にしようかと思ったこともあったが、まだしていない。
 カヤぶき屋根も捨てがたいのだけれど、真上に星空を仰げるほうがいい。月も、流れ星も見えるし。
 露天風呂の広さに対して釜が小さかったので、もうひとつ釜をつけることにした。いらなくなった釜をKちゃんからもらってきてあったので、大工のつぐちゃんに友情出演してもらい、トントンやってもらった。
 釜がふたつ並んで二重連。こんどは、雪の日でも入れます。 
マラソン
 友人の作家・佐橋慶女さんが、マラソンを始めた。
 これにはたまげた。だって、佐橋さんは父ちゃんと同じ午年。ということは、女性の年をばらして悪いけど、(まあ、もういいよね)ことし72歳だよ。70代で走っている人は知ってるけど、70代でマラソンを始める人ってのはほかにいるのかねえ。
「2月に伊良部島マラソンを完走して、気持ちよかったから、5月には山中湖一周マラソンにエントリー。12月にはホノルルマラソン(フル)にチャレンジしようと思うの」だって。
 ドッヒャー! 
キス網
「もう、漁はやめた」というHちゃんから、キス網を格安で分けてもらった。
 買ってからまだ3回しか使ってないというだけあって、新品同様。3反あるので、まあまあ好漁が期待できるだろう。 
 キス漁はこれからがシーズン。また、楽しみが増えた。
 キスは、刺身にしても、天ぷらにしてもうまいからねえ。  
君子蘭
 4月11日の「scene」で紹介した君子蘭の後日談。
父ちゃん「君子蘭の花言葉、知ってる? 望みがかなう、って言うんだよ」
母ちゃん「へー、知らなかった。なんで知ってるの」
 「インターネットで調べたら、そう出てた」
 「あの君子蘭、結婚して間もない頃、お前と同じ名前の花があったって言って、お父さんが買ってきてくれたんだよ」
 「えっ!」
 「憶えてないでしょ。だから、枯らしちゃいけないと思って、気を遣ってるのよ」
 「…」
NHK
 『人生自分流』
 4月24日(水)19時30分〜55分、NHKBS2で予定通り放映されるそうです。