平成15年1月5日 Vol 69
謹賀新年
 新年あけましておめでとうございます。
 旧年中はご愛読くださいまして誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 ご挨拶が遅れましたが、実は昨年末にパソコンがひどい風邪を引きまして入院。新年があけて4日の朝、ようやく退院してまいりました。まあ、考えてみれば、パソコンもいっちょまえに正月休みをとりたかったのかもしれません。そういうわけで、年賀メールをくださいました方にはご返事が遅れ、大変失礼いたしました。
 昨年は厄年にも関わらず、たいした怪我や病気にも見舞われず、(厄はぜんぶ君子さんにおっかぶせましたので)無事、新年を迎えることができました。還暦をすぎると赤ん坊に還るのだそうでございます。ここは心機一転、心改め従来の謹厳実直真面目一筋の堅物人生を返上し、ちょいとばかりわがままな暮らしをしてみたいなあと思っております。気の弱さ、引っ込み思案からも脱却し、ことしはも少し自分を表に出し、少しくらい言いたいことは言ってもいいか、書きたいことは書いてもいいのかななどと密かに思ってもおります。どうかひとつ、赤ん坊ですので温かい目で見守ってくださいますようくれぐれもお願いを致しまして年頭のご挨拶とさせていただきます。
ウインズ  
 先にお知らせしましたように、JALの機内誌『ウインズ』1月号に、父ちゃんの入選作が掲載されております。世界の旅エッセーコンテストというページに、『おお、ヘミングウェイ』というタイトルで出ております。
 『ウインズ』は、JALメールオーダー(TEL03-3768-7070)や、JALホームページ、また、JALプラザや全国主要書店でもお求めになれます。定価520円です。
 ちなみに選評だけ紹介させていただきます。
 「この作品は男性だけに理解されると思ったが、黛さんも推薦されているのでそうでもないようですね。男であればその生き方に憧れるのが、ヘミングウェイ。その願いを実現させるかどうかの違いだけなのです。まさに『男の夢』を存分に書いてくれたこの作品の著者は、幸せな人だなと感じました」(浅田次郎氏談)
年賀状
 ことしは、年賀状を61枚出しました。元日に、61枚の年賀状が届きました。ドンピシャの不思議。2日は休みで、3日に25枚、4日に4枚。出したのに来ない人、出さないのに来た人、元日の午後はいつも炬燵で年賀状の返事書きになります。ことしは、ヤギの絵を版画にしました。未年なのにヤギとはおかしいじゃないかと首を傾げる人がいるかと思いますが、どっちもメーと鳴くんだからいいじゃない。むずかしいこと言うのはよしましょう。うちにはヤギしかいないんです。 
ダイダイ
 酒飲みの友だち数人にナマコを送った。こっちでは、ダイダイの絞り汁につけて食べるので、ダイダイも入れてやった。ところが、なにも書き添えなかったので敵はみんな戸惑ったらしい。
 「きれいなオレンジが入ってたので神棚に飾った」 
 「なんでミカンを1個だけくれたんだ」 「皮をむいて食べたけどうまくなかった」
 食べるんじゃないてーの。
 「生きてるナマコを初めて見た。どうやってさばくんだ」
 「折角送ってもたったけど気持ち悪くて誰もさわれない」
 「さわったら堅くなった。おれのはこんな堅くならない」
 ばかなこと言うんじゃないてーの。ほんとに、どいつもこいつも。 
新春ラン
 元旦の朝、走った。
 曇っていて初日の出は見られなかったが、まだ誰も通らない町道を5km。気持ちのいい汗をかいた。
 帰って風呂を沸かし、炬燵に火を入れ、君子さんを優しく起こし、おとそをいただく。
 正月だから、朝から酒。
 2日も走った。朝日を浴びて5km。
 3日は10kmをめざしたが、途中で土砂降りの雨に遭いびしょぬれの5km。
 ことしは、走るのだ。 
初雪
 4日。仕事始め。吹雪の中、ウニ漁に出る。
 10時半までがんばったが不漁。食べる分だけとって引き上げる。
 君子さんは、下の海へ貝捕り。マガリをバケツいっぱい捕ってくる。
 午後、去年から鉄人の弟子になったヨースケが遊びに来る。琴海町に土地を買い、自分で家を建てるという。話が盛り上がって、3時から9時まで飲む。

 5日。朝起きてみると庭は真っ白。雪が積もっていて車が使えないので漁は休み。ランも休み。