平成15年2月16日 Vol 74
ツル北帰行
 2月13日、ツルの大群が飛んだ。
 畑でビニールハウスを組み立てていたら、突然、上空で、「カウゥ、カウゥ」という鳴き声。ツルの大編隊。ざっと数えて約100羽。鹿児島出水市で越冬したツルがシベリアへ帰る、いわゆるツルの北帰行だ。ちょうど、我が家の上空がルートになっていて、毎年見られる光景。ことしも、数日前、第一陣が飛び立ったとニュースで聞いて、気にかけていたのですぐ気がついた。
 出水市を飛び立って約4時間後に通過する。いつもはだいたい昼頃なのだが、この日は2時40分。寝坊したのか。あるいは道中、道草を食ったのか。「気をつけて帰れよ〜」と、ツルに一声。
 声が届いたのか、一度遠ざかった大群がぐるっとUターンしてきて、真上で大旋回のサービス。「ありがとう、また来いよ〜」。
バレンタインデー
 尾戸の百姓にだって、チョコは来る。
 ことしは3箱届いた。ひとつは娘からだが、あとの2つはトモダチからだ。ひとりは独身、ひとりは若妻。いや、そんなに若くはないか。いやいや、君子さんに比べれば、かなり若いな。胸も大きいし。
 普段からチョコはちょこちょこ食べるが、やっぱし、バレンタインのチョコはいつもの安いチョコとは味が違うのであった。ゴチでした。
 新聞に、どこそこの川柳コンテストの入選作が載っていた。無断転載させてもらう。
 「義理チョコに リボンかけるが 金かけぬ」。うまいねえ。 
ウミウシ  
 箱眼鏡をのぞいてウニ漁をしていたら、ウミウシが歩いていた。しばらく眺めたり、つついたりしたあと捕まえた。バケツに入れたら紫色の何かを吐いた。初めてなのでなんだか分からない。
 港へ帰ったら佐藤さんがいたので、「これ、食べられますかね」と聞くと、「そりゃ、食べられん」という。でも、と思って、インターネットで調べたら、「食べられるが、うまくはない」と出てた。昭和天皇も食べたことがあると書いてあった。
 そうか、食べられるんだ。でも、ちょっと勇気がいるぞ。そうだ、だまして誰かに食わしちゃえ。誰がいいかな。ハマちゃんか園長か、それとも…。ハハ、こりゃ、おもしれえぞ。
生ウニ丼
 2月15日、ナマコ漁とウニ漁の最終日。
 ことしは、どちらもまずまずの好漁だった。あちこちでほめられて、気分がいい。
 フィナーレはいつも、食べ放題で締めくくる。ことしは、特製生ウニ丼。
 ウッヒョー、ばくばく、ホッホー、むぐむぐ…。
 「黙って食べなさいよ」
 「ばっかやろー、これが黙って食べられるかってんだ。ハフハフ。うっめー!」  
旬の料理ベスト5
 悪評連載・旬の料理、『うまか!』
 「見たくない」というみなさんのご期待に応えて、1月の5つ星の中から、選りすぐりの5つ星、ベスト5を選んじゃおう。どーだ、まいったか。
左下から横に、ウニ軍艦巻き、牡蠣鍋、ゆべし、牡蠣青のり揚げ、正月料理。