NEWS LETTER
Vol.8
 平成13年6月4日発行

 人生の楽園part2
  5月21日(月)放映、NHK教育テレビの『にんげんゆうゆう』
 「いままでのシリーズには見られなかった異例の高視聴率でした」と、担当のKディレクターからメールが入りました。団塊の世代が50代に突入し、「定年後」の問題がいよいよ身近なテーマになってきたということなのでしょうか。
 父ちゃんも、とうとう教育関係にまで手を広げ、この先、どこへ行こうとしているのでしょうか。いやいや、どこへも行きゃしませんて。教育と言えばそう、「この頃、ちょっと飲み過ぎよ」と母ちゃんから「教育的指導!」を受けています。夕べも少し飲み過ぎたので、この分だと「警告!」の日も近いかも。
 一難去ってまた一難。また、テレビ朝日が来ました。
 「人生の楽園」のpart2をやるんだそうです。同じ人物を2度取り上げるなんて、元マスコミ人間の父ちゃんには考えられないんだけど、いいんだって。この頃はどこもそうらしい。
 取材をOKしてしまった自分が悪いんだけど(前のSプロデューサーがいい人なのでつい…)忙しい時期に6日間べったりくっつかれ、あれしろこれしろとやられたのでストレスがたまってしまいました。ただし、Gプロデューサーの仕事ぶりには感服。
 テレビによく出るので、出たがりと思われるかもしれないけど、もともとは引っ込み思案(ほんとだよ)。で、いつも何かあると逃げ回っていたのを、長崎へ来てから心機一転。暗い性格を変えようと「NO!と言わない日本人」を目指した。来る者は拒まず、去る者は追わず。これで行こうと。
 で、気が進まないことでもできるだけやってみようと努力しているわけなんです。
 今月なんて、講演まで引き受けちゃって、ホント、人間って、変われるもんなんだなあと、自分でびっくりしています。 
 代理母
 
漁のほうはずっと不漁が続いていたのですが、ここへきて好漁に転換。刺し網にはコノシロ、グチ(イシモチ)が沢山入っています。この間は、マゴチの大きいやつ(1,5kg)もかかり、直売所の味彩市へ1200円で出したらアッという間に売れてしまいました。カゴには良型のクロメジナが7匹も入っていて歓声を上げました。前回の人生の楽園では、魚がたったの2匹で、いかりや長さんから「大漁、大漁」とやられて赤っ恥。今回は、名誉挽回の大漁。この部分、カットしないでくれるといいんだけどなあ。そんなわけで、田植えが終わったら、漁が忙しくなりました。
 6月1日は衣替え。うちの鶏小屋でも、タマゴがヒナに衣替えしました。
 21日間、対馬地鶏のタマゴをけなげに抱き続けていたのはチャボ。つまり、いま話題の代理母。生長すればチャボの3倍くらいの大きさになる対馬地鶏。それでも育ての母は、自分の子同様に(分かっているのかどうか知らないけど)かわいがります。 
 動く民芸資料館
 小麦の刈り入れをしました。
 パン用の小麦と、うどん用の小麦。パン用は初めての収穫です。
 数日間、天日干しをしたあと脱穀したのですが、この脱穀機が超年代物。
 なにしろ「機扱麦稲式ートサ」と、字が右から書いてあるからスゴイ。詳しいことは分からないけど多分、戦前のものであることは間違いなし。「サトー」のところには、ハングル文字も書いてあるから、輸出もされていたのでは。隣町のI さんからいただいたもの。正しい使い方が分からず、いい加減にやろうとしているところへ、たまたま師匠のサトーさんが現れたので教わる。「うちにも昔、同じものがあったばい」と言うだけあって手慣れた手つきはさすが。足踏み式で、見ていると簡単そうだが、いざやってみると結構、足が疲れる。
 脱穀したあとは、「とうみ」(写真)で殻をとる。これまた超年代物。
「まるで動く民芸資料館ですね」と、顔をのぞかせたJ君が笑った。
エッセイ・コンテスト
 サントリーのエッセイ・コンテストで入選し、そのご褒美で米国テネシー州のリンチバーグ取材の旅に招待されて、ジャック・ダニエル蒸留所を視察してきました。
 その取材記がいま、ジャック・ダニエルのホームページで紹介されています。
http://www.jackdaniels.co.jp/essay/essays/0601sumiyakishi_k.html
 タイトルは「炭焼き師の独り言」
 よかったら読んでみてください。