平成15年7月21日 Vol 84
豪雨見舞いありがとうございました
 20日未明から九州中南部を襲った集中豪雨。
 各地で土石流や崖崩れが起き被害が広がっているが、琴海町でも車が川に流されて乗っていた女性1名が行方不明になった。
 現場の形上郷は、うちから車で5〜6分のところ。山間部の町道ですぐ下を小さな川が横切っている。近所の人に聞いた話では(また聞きのまた聞きだけど)、水が道の上40aほどまであふれ、そこを軽乗用車で通ろうとした母子が車ごと押し流されて、息子は脱出したが母が行方不明になったとのこと。
 これが、テレビや新聞で大きく報道されたから、さあ大変。
 「琴海町」と聞いて、「ナヌ!? キンカイチョウと言えば…」
 というわけで、電話がジャンジャン鳴るは、メールが殺到するはで大わらわ。
 20日夜は、たまたま次男とその彼女が東京から遊びに来ていて、また、弟子のヨースケ夫妻も来ていたので、ホーム・ジャズバーで焼き肉&サザエ&カニの最近流行七輪パーティ。
 外は土砂降り。あまりの激しい降りにジャズが聞こえなくなったのが被害と言えば被害。まあほかにはなんの被害もなく、飲んでは電話に出て、また飲んでしゃべっては電話に出て、というていたらくで夜中まで。心配してお見舞いをくれた方々には申し訳なくて候。いつものように変わりなく、健康的に飲んだくれておりました。 
 
海の日
 21日は海の日。
 朝から雨で、海には出られません。漁は休みです。
 5年もつき合ってるのにデキチャッタ報告とかケッコン宣言とかは相変わらず無しの肩すかし次男とその彼女は、楽しみにしていたタコ釣りができず残念そう。愛犬ゆめと近所を散歩。
 2泊3日の休息を終え、あわただしく昼の便で帰京。フェリー乗り場まで送っていく途中、昨日の事故現場付近では、大勢の消防団や地元住民が各自長い棒を持って行方不明の女性を捜索していた。1日過ぎてもまだ見つからない。川が流れ込んでいる大村湾にも捜索隊の姿が見える。あるいはもう、海にまで流されているのかも。
 海は静かになったけど、きょうは網を張るのやめとこう。 
 
地滑り
 夕方、田んぼを見に行ってびっくり。
 田んぼの直前の道路が何本もの倒木でふさがれている。押し流された土砂で水路が埋まり、水が道にあふれている。斜面の山が地滑りしていて危険。持っていたチェーンソーで片づけようとしたが、二次災害を考えてやめ、反対側から回って田んぼをみると、ああ無惨。激流の跡がざっくり。
 おまけに、連日の雨で日照不足のせいか、葉巻病が出て稲が黄色く変色している。マイッタ。
 
ありがたき幸せ
 
稲がやられて落ち込んでいたら、隣の田のTさんがやってきて、「この時期の葉巻病は心配なか。日が照れば持ち直すけん」と励ましてくれる。
 「ほんとですか」 「うん、そう心配することなかよ」。暗雲晴れる。
 田んぼから帰ったらまた、お見舞いメールの山。
 東京、千葉、埼玉から、名古屋、大阪、神戸から、北海道からも、アメリカ・ジョージア州からも来た。ありがたき幸せ。持つべきは友であります。