平成16年2月1日 Vol 96
ちちんぷいぷい
 痛いの痛いの飛んでけえ、と誰かにやってもらいたい。できれば、きれいなおねえさんがいい。47歳以上のオバサンは遠慮したい。余計痛くなりそうだから。
 肩痛、膝痛が治らない。
 ひどいもんだ。何もしないのに、いきなりキーッと激痛が来る。もう、4ヶ月も続いている。
 町立病院へ行ってレントゲンを撮ってもらい、鍼治療をしているけれど、効き目なし。漢方薬も飲んだ。鎮痛消炎プラスター剤も貼っている。体操もした。慶大生の間ではやっているというラクワなんとかというネックレスをサイトーちゃんが送ってくれたのでそれもしている。チタンテープもパワーテープも貼っている。ハンドエクササイザーというボールも握っている。そして、佐藤さんが、「お灸がよか」と強く勧めるので、せんねん灸を買ってきた。お灸は初体験だ。思ったより熱くはないが、どうにも格好がよくない。しまらない。いい若いもんが?みっともないが、いまは見栄なんかはってられない。でも、これだけやってるのによくならない。初詣もしたのにな。あとは、オハライしかないのか、イテテ…。
  
可愛い弟子がやって来た
 神も仏もあるものかと嘆いていたら、宮崎から元気なおねえさんがやって来た。
 元旦の朝日新聞を見たと言って、いきなり訪ねてきた。自給自足の田舎暮らしをしたいのだと言う。某大学の農学部を卒業し、オーストラリアで1年間ホームステイをして、そこで見た自給自足の暮らしに憧れ、現在はある酪農家のところに住み込み無給で豚飼育の研修中なのだとか。
 いるんだねえ、こういう子が。まだ愛らしいお嬢さんだ。
 「黒豚ってほんと可愛いんです」
 「あ、そう。おれも、前から豚を飼いたいと思ってたの」
 「でもね、豚の世話をしたら匂いがつくからすぐシャワーを浴びないと」
 「そうなの。でも可愛いんだ」
 肩の痛み、膝の痛みを忘れて夜中まで話し込む。
 「遅いからもう、今夜は泊まって行きなさい」
 父ちゃん、初めての可愛い女弟子入門にやけに張り切るのであった。
 
グリーン・ツーリズム
 翌日、隣町から、グリーン・ツーリズムについて研究するグループ7名が、研修ということで金子農園を訪ねてきた。あらかじめ役場から連絡があったので待っていたのだが、たまたま、新入門の女弟子セーコちゃんがグリーン・ツーリズムに詳しいので同席してもらい、父ちゃんに代わって講義。
 「そもそも、グリーン・ツーリズムというのは…」と、なかなか頼もしい。
 父ちゃんは、別に、グリーン・ツーリズムに関心はないのだけれど、まあ、逆にいろいろとよか勉強ばさせてもらいました。
 
大寒・大雪・雪見風呂 
 二十四季節ってスゴイぞ。それまで冬だというのに一向に寒くならなかったのが、大寒を迎えたらその朝から急に冷え込んで久しぶりの大雪。その日から3日間も降り続いて冬になった。7〜8a積もれば、金子農園は完全な陸の孤島になる。家から町道へ出る金子道が滑って登れないのだ。
 雪が降れば、港まで行けないので漁は休み。雪が積もってはのら仕事もできない。いつもなら裏のゴルフ場でクロカンスキーを楽しむところだけれど、いまは肩痛、膝痛でこれもだめ。あとやることと言えば、雪見風呂、雪見酒をおいてほかにない。
 早速、つぐちゃんに電話。
 「もしもし」
 「あ、金子さん、来ます、すぐ来ます」(注・来ますとは、行きますの意)
 「おれ、まだ何も言ってないよ」
 というわけで、あ・うんの呼吸。

阿部定の父
 「悪友列伝・BAD28」の「まさ」からメールが来た。
 「2月6日(金)、夜9時からテレビ朝日の、『永遠の恋物語・阿部定と吉蔵』に阿部定の父親役で出演します。ハゲでチビでガニマタなところが買われたようで。お目汚しでござんす」
 父ちゃんの子分です。見てやってください。