タロット・カードについて


 某掲示板に質問があがっていたので、とりあえず、名前だけまとめてみた。ここにあげたのは、有名な3種類の、大アルカナ22枚のみ。通常、これに小アルカナ51枚を加えた78枚でタロットは構成されている。なので、まともに質問に答えるとなると、78枚全部の名前と絵柄を書かないといけないのだよ!

マルセイユ版タロット
 現在では「クラシック・タロット」と呼ばれ、19世紀以前からメジャーだったタロットのデッキである。次のライダー版タロットが〈黄金の夜明け〉流カバラ解釈に基づいているため、現在ではカバラ解釈を必要としない、魔女系の人たちに愛好されている。なお、カード名はフランス語。

1.Le Bateleu(奇術師)
2.Le Papesse(女教皇)
3.L'Imperatrice(女帝)
4.L'Emperur(皇帝)
5.Le Pape(教皇)
6.L'Amovrevx(恋人)
7.Le Chariot(戦車)
8.La Justice(正義)
9.L'Hermite(隠者)
10.La Roue de Fortune(運命の輪)
11.La Force(力)
12.Le Pendu(吊るされた男)
13.(死‥‥カードには名前が無い)
14.Temperance(節制)
15.Le Diable(悪魔)
16.La Maison Diev(塔)
17.L'Etoile(星)
18.La Lune(月)
19.Le Soleil(太陽)
20.Le Jugement(審判)
21.Le Mond(世界)
0.Le Mat(愚者‥‥単語の意味は「どん詰り」)

ライダー版タロット
 現在のタロット・カードのスタンダードと言える。もともとはアーサー・エドワード・ウェイトという、〈黄金の夜明け〉のメンバーだったオカルティストが、カバラ的解釈に基づいて1910年に考案したもの。なので、「ウェイト版タロット」とか「黄金の夜明けタロット」とか呼ばれることもある。マルセイユ版との変更点として、8番と11番が入れ替わってるので、注意。

1.The Magician(マジシャン)
2.The High Pristess(女司祭長)
3.The Empress(女帝)
4.The Emperor(皇帝)
5.The Hierophant(司祭)
6.The Lovers(恋人)
7.The Chariot(戦車)
8.Strength(力)
9.The Hermit(隠者)
10.The Wheel of Fortune(運命の輪)
11.Justice(正義)
12.The Hanged Man(吊るされた男)
13.Death(死)
14.Temperance(節制)
15.The Devil(悪魔)
16.The Tower(塔)
17.The Star(星)
18.The Moon(月)
19.The Sun(太陽)
20.Judgement(審判)
21.The World(世界)
0.The Fool(愚者)

トート・タロット
 同じく〈黄金の夜明け〉のメンバーだったオカルティスト、アレイスター・クロウリーが、独自の解釈によって作り出したタロット。1944年に出版された。8,11,14,20がまったく変わっているのが、面白い。クロウリー自身による解説本『トートの書』iconが国書刊行会から邦訳されてる。

1.The Magus(魔術師)
2.The Pristess(女司祭長)
3.The Empress(女帝)
4.The Emperor(皇帝)
5.The Hierophant(司祭)
6.The Lovers(恋人)
7.The Chariot(戦車)
8.Adjustment(調整)
9.The Hermit(隠者)
10.Fortune(運命の輪)
11.Lust(欲望)
12.The Hanged Man(吊るされた男)
13.Death(死)
14.Art(技)
15.The Devil(悪魔)
16.The Tower(塔)
17.The Star(星)
18.The Moon(月)
19.The Sun(太陽)
20.The Aeon(永劫)
21.The Universe(世界)
0.The Fool(愚者)


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