勇気を出して、初めてのセラピー


2004年5月16日
 インターネットで検索すると、私が住んでいる長崎でも、前世療法や催眠療法などをされているとこがでてきた。以前から少し興味があったので、1度体験してみたいと思い、早速問い合わせ。個人セッションは高い(2万円)ので、グループセッション(3000円)に参加してみることにした。当日参加したのは、先生+5名。うち、男はやっぱり、私1人だった。畳の部屋で雑魚寝して、先生の誘導によって、イメージの世界を作っていく。以下は、あくまでも私のイメージの中の話だ。「」の中は、誘導する先生のセリフだが、微かな記憶を頼りに書いていくので、先生のセリフは正確なものでない。

「まず、イメージを作る練習をしましょう。あなたは今ゴルフ場にいます」
 目の前にゴルフ場の風景が広がる。

「遠くにバンカーが見えます。バンカーに向かって歩いてみましょう」
 ゴルフ場の中にバンカーのイメージを作り、そこに向かって歩いてるつもりになる。バンカーの中には、当り前のようにアリジゴクがいたりする。

「空に青空が広がり、日の光が常に優しく見守るイメージを浮かべてください」
 日の光をイメージすると、その中に優しく微笑んでるものが見える。いかん、こんな幻覚に惑わされてはいけないと、その光に向かってゴルフクラブを投げたりする。すると、お約束のようにゴルフクラブは戻ってきて、自分の頭をカコーンと当たる(マンガチックなイメージ)。そんな空想をして、自分でウケたりする。

「あなたは自然の中にいます。あたりは木々が生え、鳥の声が聞こえてきます」
 外で雨が降っているせいか、湖の辺にいるようなイメージを作る。

「小川が流れています」
 外の雨の音とミックスして小川をイメージ。

「開けた場所があり、小高い丘があります」
 開けた場所と、小高い丘をイメージ。

「その丘の上にハイアーセルフ(自分の高次の自我)がいます」
 おお、ついにハイアーセルフとご対面! しかし‥‥浮かんでくるのは、蛸面のクトゥルフだったり。せめて、もっとカッコ良く、ルシファーなりイメージしようとしてものの、どう足掻いても蛸面が浮かんできてしまうため、それでいくことにする。

「あなたはハイアーセルフとひとつになります」
 それはまるで、オームを抱くナウシカのように、この蛸面のクトゥルフを優しく抱くと、私の中にそれが入り込む。すると私の身体は、背中に蝙蝠の羽を生やし、身体から触手の伸びた、奇怪なデビルマン状態となりやした。

「そのままどんどん上昇していきます。空は明るく晴れています」
 さすがに気持ちが悪いので黒い羽だけ残し、その翼で大きく飛翔する。青空だったのが、どんより暗雲となっていく。

「空には、あなたを出迎えるひとたちが見えます」
 同じように黒い羽を持って、白い目をした天使たちが出迎えてくれたり。

「あなたは赤ちゃんがたくさんいる場所につきました。その中に、私が生まれる前の姿があります」
 私が生まれる前の赤ちゃんの頭には、666の刻印があったので、すぐに見付かる。赤ちゃんを抱きかかえてみる。

「生まれる前のあなたは、どんな様子ですか?」
 幸せそうに笑ってやがる。なんかムカツクので、とりあえず幼児虐待

「生まれる前のあなたと対話してみてください。生まれる前のあなたは、両親に何をしてあげたいと言ってますか?」
 生まれる前の私は、こう言う。「何かって? 僕は人に何かをしてあげられるほど、立派な人間じゃないよ。僕はただ、今から生まれていくだけさ。僕が生まれるということが、一番の喜びなんだよ。親たちは、僕に何かをしてもらいたくて、僕を生むわけじゃない」‥‥やけに哲学的な赤ちゃんだ。

「スクリーンに、これから生まれるあなたを待っている親の姿が映ります。どんな様子ですか?」
 幸せそうかもしれない。

「親たちはどんな気持ちでしょう?」
 知らなくていいから遮断した。

「あなたは、どんな役割を持って、これから生まれてきますか?」
 生まれる前の私は、またこう言う。「僕は、世の中の役に立つような人間じゃないよ。僕はただ、生まれて死ぬだけさ。風も水も流れるままに流れる。僕も、心が流れるままに生きる。それが自然な事なんだ」 うーん、じゃあ、私は今から、どう生きればいいんかな? 「自分の気持ちに正直に生きれば、つらい事もある。でも決して、不幸にはならない」‥‥なんだか涙が流れそうになる。いかん、感情が入りすぎ。イメージをセーブする。

「扉があります。扉の向こうには、5年後のあなたがいます」
 扉を開けて中を見ると、そこには食卓に座って、朝食を取っている私がいた。Yシャツの上にネクタイをはめ、いたってフツーのサラリーマン風。フツーに働き、フツーに結婚して、フツーの暮らしをしている、そんな状態。それは、今がフツーの状態じゃないからさ♪

「再びゴルフ場に戻ってきました。空は青く、光がたちこめ、あなたの身体に力がみなぎってきます。腰や腕に、力がみなぎってきます」
 今の状況で、腰に力がみなぎるのはマズいので、腕に力瘤を作るイメージを。

「あなたの頭に戻っていきます。あなたの名前はわかりますか? ここがどこだかわかりますか? 今日は何年何月何日ですか?」
 というわけで、帰ってきたよ、ユートピアから。

 以上。この後、ハーブティーを飲みつつ、他の方のイメージを伺った。みんなそれぞれに、それぞれのイメージがあるんだなあ。今回、これまで本で読んできてよくわかんなかった、瞑想法やパスワーキングについて、少しわかった気がする。やはり、こういうのにどんどん参加して、自分の心の世界を広げていった方がよいのかもしれない。
 全体的な感想を一言で言ってしまえば、美人な先生でした。<そこかよ


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