A BAD FRIEND 平成15年
8月1日
ああ言わなくても
   交遊録
BAD23
これがオイラのバカ・トモダチだ!
タカシ
(写真右 住所・不定 年齢・不詳 職業・不明)
☆
福岡から電話してきて、
一度お邪魔していいですかと言うから、
どうぞと応えたら、
翌日、
久保田を下げて、やって来た。
田舎暮らしをしたくて、これこれこう思って
いるのだけれど出来るでしょうか、と言う。
顔を見たら、怪しい面構えをしているので、
「あんたなら出来るよ」と、
深く考えもせずに言ったら、
こいつ、
深く考えもせず、「やった!」と叫び、
「今晩、泊めてください」と図々しく、
露天風呂に入り、持ってきた久保田を半分飲み、
酔っぱらって寝ちゃった。
カアチャンもカアチャン。
似たもの夫婦。
☆
1週間後、
「会社辞めました」と言って、また来た。
こんどは、「弟子にしてくれ」と迫る。
また、久保田を下げてきたので、
断り切れず、弟子にする。
☆
1ヶ月後、
「北海道に土地を買いました」
と、電話してきた。
勇気を出せた自分に自分で感動した、
夢が実現する、
と泣きながらしゃべった。
☆
1年後、
「建ちました!」
と、メールに写真をたくさん添付してきた。
立派なログハウス。
羊蹄山がドカンと間近に見える。
☆
賞金50万円のエッセイに応募したいから、
添削してくれと、下手な文章を送ってきた。
直しても直しきれなかったが、とりあえず直して
応募させた。
もし賞金をもらったら、それで北海道へ招待する
と約束して。
でも、落ちた。
不肖な弟子を持った師匠はいま、
北海道無料招待のエッセイ募集を
探しているが、まだ、ない。