A BAD FRIEND 平成16年10月1日
ああ言わなくても
   交遊録
BAD33
これがオイラのバカ・トモダチだ!
いんちょう
(住所・不定 年齢・不詳 職業・不明)
☆
ドクターである。
某町立病院の院長をしていたが、
「一度、大学教授というものになってみたくて」
病院を辞め、某大学の教授になった。
しかし、「思い描いていたものと違って」
教授も辞めた。
いまは某国立病院の院長をしている。
☆
田舎暮らしに憧れて、山小屋を建てた。
ソバを植えたいと言うので種を上げたら、
いっぱいできすぎて、
「なにか効率のいい脱穀の方法はないですかね」
と聞いてきた。
「そんな効率とかスピードとかを考えてるんじゃ
田舎暮らしなんて辞めなさい」
と言ってやった。
そしたら、「ハハーッ」と頭を下げ、
ココロを入れ替えて、
オイラの弟子になった。
☆
業界では有名なドクターで、
顔も広いし、ファンも多い。
しかし、ある日、悩みの相談メールを送ってきた。
「ある人から、ひどい屈辱的なことを言われて
落ち込んでます」
よくよく聞いてみたら、なんとそいつは
オイラの弟分だった。
☆
外ではえらいセンセイも、
家では頭が上がらない。
頭が痛い、体の具合がおかしいと訴える
カミサンを、「更年期障害だ」と放っておいたら
あとで、アブナイ病気の前兆と分かり、
以来、信用ガタ落ち。
☆
ある時、講演の帰りに、電車の中で倒れた。
「忙しくて昼食がとれず空腹で目の前が
真っ暗になって」通路にバタンとなった。
「なんだ、なんだ」とか、
「この人、死んでる」とか、
車内中、大騒ぎになった。
車掌が飛んできて、
「どなたかドクターはいませんか」と
叫ぶのが聞こえた。
その声で意識が回復した、この院長、
ハイ、と小さく手を上げて、
「ふざけないでください」と
怒られた。