ここはとある リトルタウンの酒場。
命知らずの伊達男たちが大いに飲み騒ぎ、カード遊びに興じている。
喧騒の中、ひとりの老ガンマンがカウンターの隅で
静かにグラスを傾けている。
この男、実はかつて名を轟かせた西部一のガンマン。
すると突然一発の銃声が店内に響いた。
酒の勢いで調子に乗った若者が
「俺は西部一の早撃ちだ!」
と叫び、拳銃をぶっ放しはじめたのだ。
その若者、静かに飲んでいる老ガンマンの姿が目にとまり、決闘を挑む。
静かに振り向く老ガンマン。
いきがり睨みつける若者。
二人の視線が合い、互いに拳銃に手をかけた瞬間、硝煙が立ち上る。
次の瞬間、若者は膝から崩れ落ちていく。
老ガンマンは無言のまま、寂しげな背中を残し
ドアから表通りへ出て行くのである。
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