A BAD FRIEND | 平成14年 12月5日 |
|
ああ言わなくても 交遊録 |
BAD11 | |
これがオイラのバカ・トモダチだ! | ||
野郎ども | ||
(住所・不定 年齢・60歳 職業・不明) | ||
田舎にもバカはいるが、 都会にもバカは大勢いる。 バカは、どこにでもはびこる。 今回から、都会のバカを紹介する。 あまりにも多いので、まとめてマナ板に乗せる。 まとめないと、いちいちやってられない。 ☆ 類は友を呼ぶ。 バカなオイラには、バカなトモダチばかりが集まる。 しっ、しっ、あっちへ行けと言っても、寄ってくる。 こいつら、 高校時代からの腐れ縁。 誰も出世しない、誰もエラくならない。 誰もくたばらないで、集まっては飲む。 40年以上の付き合いだから、 気兼ねがない。 ☆ 便宜上、組の名前をつけている。 『ヤロー会』という。 組員が全員、野郎ばかりなのと、 何でもやろーかい、という意味がいちおある。 「野郎買い」ではない。 「嫌老会」でもない。 ま、どっちにしろ、たいした会じゃない。 集まって、飲んで、バカやって、おんなじ昔話と オンナの話をしているうちに、いつの間にか みんな、60歳になっちゃった。 ことし、還暦。 で、そのお祝いをしようと、11月に集まった。 伊豆の別荘に、7人全員が集合した。 全員、カアチャンも子どももいて、今回は家族同伴を 原則としたが、みんな手ぶらで来た。 やむなくジジイだけで自炊。 ☆ 60歳と言えば、定年。サラリーマン卒業。 卒業記念にと、みんな裸になって写真を撮った。 なぜ60歳だから裸なのか。 そんなの知らない。 ホント、バカなやつらだ。 ☆ かなざわ 昔、オイラの仲人をやった。 それだけで、バカさ加減が分かる。 当時、オイラより童顔で、神父も招待客もみんなが驚いた。 こいつ、結婚し、子どもが出来てから 勤めながら大学へ通った。根性はある。 ある時、「おれも泳げるようになりたい」と言ってきたので、 「スイムなんか3日教室へ通えば泳げるようになる」 と嘘を言ったら、本気にして教室へ入り、 25m泳げるまで3ヶ月もかかった。 マラソンもだまされてやった。 定年を待たずに会社を中退し、いま、 畑を借りて野菜づくりに汗を流している。 無農薬で何でもできると嘘ついたら 信じてやっている。 ☆ そえじま 裸になるのにひとりだけ抵抗した。 でも、結局脱がされた。 昔から、何をやってもこいつだけいつも異論を述べた。 異論を述べながら、一緒に遊んだ。 純愛主義を標ぼうして譲らなかったが、 誘われて四畳半で膝をすりむいたこともある。 遊びはしたが、いつも後悔していたから、 「ムスターファ」とあだ名をつけた。 ことしの春、卒業し、釣り三昧の日々を過ごす。 じじむさいから髭を落とせとみんなに言われても、 あごをなでまわして、抗っている。 ☆ (抗議) 12月6日、本人からブリブリの抗議がきた。 「おれの貧弱な肉体を世界中にさらしやがって。 これで清廉潔白のイメージも崩れてしまった。 あんた達ホントにバカしてるね、と女房からも バカにされた。冗談じゃねえよ」 がんちゃん 何を言われても怒らない。 怒らないぶん、ストレスがたまったのか、 いちばん早く頭が寂しくなった。 頭は涼しいが、体は丈夫。 山が好きで、ことし、日本百名山を完登した。 昔、高校の時、 みんなで大菩薩峠へ登った。 そのとき、がんちゃん、リンゴを持ってきた。 歩き疲れてたまたま腹痛になったやつが リンゴのせいにした。 みんなで会えば、いまだにその話が出る。 40年以上も前の濡れ衣話にも、 この男、決して怒らない。 ☆ なかね 飲み物にウルサイ。 食べ物にも主張がある。 料理にも一過言持っている。 でも、何でも飲み、何でも食べる。 何でも食べて、台湾で死にそうになった。 飲兵衛である。 そんなに飲むとアル中になるぞと注意すると、 「もう、とっくになってる」とうそぶく。 ウイスキーを抱えて放さない。 昼間でもふらふら歩く。 やっと歩いてる。 ☆ (訂正とお詫び) 12月5日、これを見た本人から、「おれはアル中じゃない、 依存症じゃ」とクレームがきました。 お詫びして訂正致します。 日本語にもウルサイじゃナカネ。 ☆ わだ 別荘の持ち主。 年をとったら田舎でのんびり暮らしたいと考えて 伊豆に別荘を買った。 借金して買った。 そのローンが残ってるから、還暦を迎えてもまだ、 会社を辞められない。 会社では、窓際に座って、新聞を読み、 年金の勉強をしている。 入社したての頃、上司の娘に手を出して 出世が遅れた。 料理は下手だが、掃除は上手。 胸毛が自慢。 ☆ いしわた 単身赴任地の大阪から駆けつけたが、 「明日、会議だから」と、ひとり先に帰った。 会社の服が脱げないカイシャニンゲン。 だから、カタイかと言えば、さにあらず。 飲む、打つ、買う。何でもござれ。 仲間内ではいちばんの早熟で、高校の時から オンナのカラダについて知識を披露してた。 月経とか膣とか、みんなこいつに教わった。 顔はカタイが、体の一部はヤワラカイ。 夜はクスリを使って、せんない努力をしている。 ☆ (お断り) 12月6日、こいつからもクレームがきた。 「せめて、医学博士くらいに書いてくれ」 そう、もう少し頭がよけりゃ、産婦人科のセンセイくらいには なれたかもな。 ☆ てつじん 飲んだら泳ぐんじゃない。 ☆ |