A BAD FRIEND | 平成22年9月2日 | |
ああ言わなくても 交遊録 |
BAD37 | |
これがオイラのバカ・トモダチだ! | ||
つーけーさん | ||
(住所・不定 年齢・不詳 職業・不明) | ||
☆ バカ・トモダチではなく、 我が人生の師匠である。 ☆ 某出版社のカメラマン募集広告を見て 就職試験を受けに行ったら、 そこで試験官をしていた。 作文を書いたら、 「面白いからお前おれの編集部に来い」 と採用してくれた。 初めのうち原稿が思うように書けずに悩んだが、 この人の書いた文章を原稿用紙に書き写していたら、 書き方が分かってきた。 もの書きの名手だった。 ☆ 全国あちこち取材にお供して、 取材の仕方も教わった。 会社を抜け出してビリヤードへ行ったり、 将棋をしたり、ゴルフもずいぶん一緒にしたが、 そっち方面はからきしだらしなかった。 でも、 「酒を飲むときはな」とか、 「女なんてものはだな」などと、 酒の飲み方やほかの大事なことは きっちり教えてくれた。 ☆ 東京マラソン(第2回目)を走った日、 悲報を聞いた。 翌日、長崎へ帰る日だったが、 自宅へ駆けつけることができた。 「前の夜、急にお寿司を食べたいというので、 一緒に行って、お酒を飲んで、 いつもと変わらずに寝て、 翌朝起きてこないので見に行ったら静かに 寝ていたので。で、しばらくたってまだ起きて こないのでもう一度見に行ったら…」 と奥さま。 「お前、人間死ぬ時はな…」と いつもの声が聞こえてくるような、 安らかな顔をしていた。 |