A BAD FRIEND 平成22年9月7日
ああ言わなくても
   交遊録
BAD43
これがオイラのバカ・トモダチだ!
あめ
(住所・不定 年齢・不詳 職業・不明)

編集者時代、同じ部署にアルバイトで入ってきた。
魔女のような格好をしていたのでびっくりした。
元気で可愛くて仕事ができたので、たちまち
男所帯の若い編集者たちのアイドルになった。
名前を言えばだれでも知っている女優を妹に
持っているが、言われなければ気がつかないだろう。

オイラのことを「オヤジ」と呼ぶ。
「オヤジ!また、振り込んだからね」
とメールをくれて、毎年、おまかせで季節ごとの
魚介類や果物、ジャムなどを買ってくれる。

昔から酒が好きだったが、
熟女になってからも、豪快な飲みっぷりは
変わらない。ただ、
ときどき度を越してオヤジを困らせる。
ちょっと前も、横浜のなじみの店で一緒に飲んだ時、
女将さんが勧める銘酒をぐいぐいとあおり、
「おい、大丈夫か」「ダイジョーブよぉ〜」
「いい加減にしとけよ」「ふぁーい、あと一杯だけぇ〜」
とやって、歩けなくなった。
オヤジが担いで駅前まで行き、
広場からダンナに電話して、
クルマで迎えに来てもらった。

昔、飲み屋の階段から
ガタガタ、ドッターン!と転げ落ちたこともある。