OH!JAPANESE オドロク尾戸録 金子農園
声に出して言われてもワカラナイ日本語
その12
〔やぐらしか〕
 「どけ行くと?」
 「役場へ」
 「なんばしに?」
 「船の検査で、住民票がいるって言うんで、もらいに」
 「やぐらしかね」
 「うん、やぐらしか」

 「コラッ、お前たち、静かにせんか。やぐらしか」

 分かります? 「やぐらしか」
 ワタシ、分かりませんでした。
 前者は、「面倒くさい」という意味です。
 そして後者は、「うるさい」という意味。どちらにも使います。
 「うっとおしい」という時にも使います。
 では、なぜ、面倒くさいが、やぐらしかなのか。
 なぜ、うるさいが、やぐらしかなのか。
 誰に聞いても分かりません。いろいろ考えてみましたが、やっぱり分かりませんでした。
 櫓(やぐら)、火の見櫓、櫓太鼓、櫓門。こたつの台、相撲の手にもあるな。でも関係なさそうだよなあ。 

バアサマの言い伝え(暮らしの知恵・格言集)
正月7日までは紙を焼いちゃならん。
  
そんなこと言われたって、アタシなんか、元旦の朝から新聞紙に火をつけて風呂を沸かしちゃったよ。どうしていけないのよ。縁起が悪いから? どうして紙を焼くと縁起が悪いの? 紙は神に通じる。あ、そう。7日がどんど焼き。あ、そうか。そう言えば、7日がどんど焼きだなあ。