OH !JAPANESE | オドロク尾戸録 |
声に出して言われてもワカラナイ日本語 | |
その20 |
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〔さるく〕 東京から遊びに来た友人に聞かれた。 「きょう、長崎市内をふらふら見物しながら歩いてたら、『長崎さるく博・開催』って垂れ幕が下がってたんですけど、『さるく』ってなんですか。 ハハハ、きょうあんたが長崎でやってたことだよ。 「え、なに?」 市内をうろうろ歩き回ってたんでしょ。 「はい」 それを、さるくって言うのよ。 「え、歩くこと?」 そう。うろうろ歩き回ることを、さるくって言うの。 「…」 なんで歩くことをさるくって言うのかは知らないけど、長崎へ来た当初、近所の人から、「あちこち見てさるきなっせ」と言われて、なんのことか分からなかった。 「○○さんがさっき、あそこでさるきよったな」などと言われたときも、どう返事していいのか困った。さるきなっせ、さるきよった、猿が来たのか? |
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●バアサマの言い伝え(暮らしの知恵・格言集) | |
○ソバの実を持ってさるけば魔除けになる。 「さるく」は分かりましたよね。ソバの実は独特のカタチをしているけど、これを外出するときサイフに入れておくと、スリにあったり、痴漢にあったりしないんだとか。「昔は、着物のたもとに入れて出かけたもんよ」と近所のバアサマが教えてくれた。 |