OH !JAPANESE オドロク尾戸録
声に出して言われてもワカラナイ日本語
その27
〔ずんだれ〕
悪友のフルちゃんは、いまは東京に住んでいるけれどもともとは長崎出身で、だから時々ふざけて、「おいは相変わらず゛ずんだれ゛た生活をしとっとばってん…」などと長崎弁でメールをくれる。そして、オイラが井の中の蛙なのを知っているので、この本読みましたか、このDVDはお勧めですよと、いろいろうれしい情報を送ってくれる。
 さて、そこで問題。上記の「ずんだれ」って、分かりますか。
 なんとなく分かりますよね。なに、分からない?
 ずんだれというのは、服装や生活態度などがだらしないこと、なんですね。
 オイラも、この頃はすっかり緊張感をなくして毎日ぶらぶらしているので、周りからは、「あのヒゲのずんだれが…仕事もせんと毎日、自転車にばかり乗りくさって」などと陰口を叩かれてんだろうな、きっと。言うからなあ、田舎の人は。

バアサマの言い伝え(暮らしの知恵・格言集)
申(さる)の日に味噌はつくな。
 
きのう、近所のバアサマから、「もう、味噌はついたね?」と聞かれた。
「え、味噌? えーと、まだついてないと思うけど」
こういうことを聞かれると、父ちゃん、うちのこと何もしないから分からないで弱っちゃうんだよなあ。だいたい、味噌を夏につくなんてちっとも知らなかった。東京では味噌は冬についてたもんな。
「わしはきのうついた。早うつかんばって、かあちゃんに言え。でも、申の日はついたらだめぞ。泣き味噌になるけんの」
「は?」