OH !JAPANESE オドロク尾戸録
声に出して言われてもワカラナイ日本語
その28
〔よんにゅう〕
イカ釣りから帰ってきたら、港にいた漁師から声を掛けられた。
「よんにゅう釣れたね?」
「は?」
「イカ釣りに行ったんやろう」
「はい」
「イカは、よんにゅう釣れたね?」
「はい、よんにゅうかどうか知らんけどイッパイ釣れました」
「ほう、よんにゅう釣ったとね、どれ見せてみい」
「ほら、結構大きいでしょう」
「なに、たったイッチョウね」
「はい、ですからイッパイと…」

イカは1匹、2匹じゃなくて1パイ、2ハイと数えますよね。
よんにゅうとは、長崎の方言でたくさんとか、いっぱいの意味。
それでこんなことに。

バアサマの言い伝え(暮らしの知恵・格言集)
秋の夕焼けカマてで待てろ。
 
「てで」というから、「手で」だと思っていたら、そうじゃなかった。「研いで」がなまったもの。秋の日の夕焼けは必ず明日の晴天を約束する。だから、カマを研いで明日を待ってろ、明日は思い切り働けという意味だ。