DOCUMENT
都会の常識
田舎の非常識
田舎暮らしを夢見る人へのQ&A
56 山の実 
Q551:この竹は何をするんですか。 A551:うん、これでナマコ漁の竿をつくるの。


Q552:竹も植えてるんですか。 A552:竹は植えてないよ。この竹はこの辺にはないので、隣町の山まで行って切ってきたんだよ。


Q553:あ、そうそう、山と言えば、ことしは、山の実採りには行かないんですか。 A553:いや、この竹を切りに行ったついでにあちこち見て回ってきたんだけど、ことしはぜんぜんない。


Q554:え、ぜんぜんですか。 A554:そう、まったくない。ツルの葉っぱは見かけるんだけど実がひとつもなってない。


Q555:あの去年いただいた赤い実は何て言いましたっけ。

A555:カッカラかな。


Q556:あれ、ことしも楽しみにしていたんですよ。それと、あの花が咲くやつ。 A556:ツルウメモドキ。


Q557:あれもないんですか。 A557:だから、どこにもぜんぜんないの。


Q558:えー、なんでないんですか。 A558:どうしてかねえ。台風とか、温暖化なんかが関係しているんじゃないのかな、よく知らないけど。


Q559:ガッカリだなあ。でも、山の実がないと、鳥たちも困るでしょうね。 A559:そうよ。鳥だけじゃなくて、イノシシだってことしは多いって聞くもんね。畑に下りてきて。この尾戸半島だって、いままではイノシシはいなかったんだけど、ことしは見たっていうひと何人もいるからね。ここら辺もアブナクなってきた。


Q560:あ、そうそう、うちの駐車場にこの前、熊が出たんですよ。佐世保の住宅街ですからね。もうビックリしました。この辺は熊はどうなんですか。 A560:熊はまだ出たって聞かないね。そうなの、佐世保の町の中でも熊が出るの。いや、ちょっと待って。このあいだ、うちにも熊が出たな。福岡から、熊太郎ってやつが来た。「川越」っていう、うまい本格焼酎持ってきた。また来るって言ってたな。