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都会の常識
田舎の非常識
田舎暮らしを夢見る人へのQ&A
57 留守の鶏 
Q561:どこ行ってたんですか。ずっと留守だったでしょ。 A561:あ、来たの。わりい、悪い。ちょっとね、スペイン村まで。


Q562:どこのスペイン村ですか。志摩の? A562:志摩じゃなくて、スペインの。


Q563:えっ、本当のスペインへ行ってたんですか。 A563:ごめん。


Q564:何しに行ったんですか。 A564:ワイン飲みに。


Q565:ゆめ(犬)や鶏はどうしたんですか。
A565:ゆめは放し飼いにして、餌は近所のひとに頼んで行った。ゆめはその人のうちがおれんちより好きで、いつも行ってるから。鶏までは頼めないから、餌と水を9日分置いていった。


Q566:で、どうだったんですか。 A566:うん、ゆめは、昼間はそのひとの家にいて、夜になると必ず自分の小屋に帰ってたみたいだね。夜中に帰ったんだけど、小屋から飛び出してきた。鶏は、もしかしたらみんな死んでるかなあと心配はしていたんだけど、生きてたね。翌朝起きたら、コケコッコーと鳴いててね。「あ、生きてた!」って。
南極のタロー、ジローを思い出した。


Q567:餌は毎日、計算して食べてたんですかね。 A567:計算はできないだろう。鶏だもん。あるだけ食べるでしょう。だからさ、たぶん、食べ過ぎて死んでるだろうと思ったわけよ。9日分を2日くらいで食べまくって、「うまかったー!」って、幸せにね。ま、それはそれでしょうがないだろうと。餓死じゃ可哀想だけどさ。


Q568:仮に2日で全部食べてしまったとしてですよ、あとの7日間は何も食べなかったわけですよね。 A568:うん、どうやってたか見てないから分からないけど、近所のひとから、水さえ与えておけば大丈夫だろうと聞いていたので、水は容器が倒れないようにしておいたけどね。


Q569:冬だからよかったのかもしれないですね。 A569:そう。夏ならヤバイだろうね。


Q570:玉子がいっぱい溜まってたでしょう。 A570:1個も生んでなかった。