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都会の常識
田舎の非常識
田舎暮らしを夢見る人へのQ&A
63 ビニールハウス 
Q621:おっ、ついに完成したんですね。立派なビニールハウスですね。 A621:なんとかね。


Q622:おめでとうございます。夏からやってましたもんね。 A622:そうだよね。


Q623:ビニールハウスを建てるのって、ずいぶん大変なんですね。 A623:いや、地面が柔らかければ簡単なんだよ。ポールをズボッて突き刺すだけだから。それがさ、ここは下が岩盤だから、穴を開けるので手間を食っちゃって。


Q624:しかし、大きいですね。 A624:幅6メートル、長さが18メートル。高さは3メートル以上あるから、キャッチボールができるよね。


Q625:グリーンをつくれば。
A625:アプローチの練習もできる。


Q626:このビニールはどうやってかぶせたんですか。 A626:これはね、頭を使ったね。近所のひとに聞いたら、ビニールの束を担いで骨組みの上に登って上で広げるって教えてくれたんだけど、重いしアブナイじゃない。だから、考えてさ、野球のボールをビニール袋に入れてさ、それに長いひもをつけて、その反対側の端をかぶせるビニールに結びつけて向こう側に放り投げてさ、それを何カ所かやって少しずつ引っ張り上げた。これで完璧。


Q627:なるほど。そうか。 A627:馬鹿とハサミは使いようってね。


Q628:でも、これって、台風が来たときはどうするんですか。 A628:ビニールをおろすしかないね。ビニールをかけたままだと、骨が曲がっちゃうから。間に合わないときは、ビニールをカッターで切り裂く。


Q629:切り裂く? A629:そう、ビニールより骨の方が高価だから、、安い方のビニールを捨てる。


Q630:えっ。
A630:でも、ビニールにも強いやつと弱いやつがあって、これはわざと破れやすい弱い方を選んだの。そのほうが、まさかの時に被害が小さくて済むからね。