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都会の常識
田舎の非常識
田舎暮らしを夢見る人へのQ&A
83 ハウス吹っ飛ぶ 
Q821:あれっ、どうしたんですか、ビニールハウス。 A821:風で吹っ飛んじゃったのよ。


Q822:いつですか。 A822:おとといだったかな。たまたま東京へ行っていて留守にしていたんだけど。


Q823:そう言えば、すごい風が吹き荒れましたね。で、どうするんですか。 A823:うん、初めてじゃないからね。何でもないんだけど、強い風が吹けば吹っ飛ぶもんなのよ。でも、換えのビニールを持ってないから、どうしようかと…。


Q824:何でもないと言ったって、大変な被害じゃないですか。 A824:もともと、古いビニールをもらってかけていたから、お金は損してない。これが新しいビニールだったら大変だけど。


Q825:古いビニールって、どこかからもらえるもんなんですか。
A825:うん、仲のいい友だちが桃のビニールハウスをやっていて、そこは毎年、新しいビニールに換える。で、いらなくなったそのビニールをくれるのよ。いちごのビニールハウスをやっている友だちからももらう。


Q826:1年でビニールを換えるんですか。 A826:そう、古くなればその分、光の入り方が弱くなるじゃない。


Q827:そうか。でも、金子さんのところは、古いビニールでいいんですか。 A827:うん、うちは桃やいちごじゃなくて、パッションフルーツだから、そんなに神経を使わなくていいの。なくたって構わないくらいだから。


Q828:そりゃ、楽ですね。 A828:うちは楽なもんしかやらないから。金もないし。それより、骨がやられなくてよかったよ。


Q829:骨がやられることもあるんですか。 A829:そうよ、この前なんか、骨がぐーっと曲がっちゃって直すのに苦労したもん。だから、すごい風が吹くと骨がやられるから、骨を守るためにビニールを切り裂くひともいるよ。


Q830:ビニールを捨てたほうが安く済むからですか。 A830:そう。