自給自足・半農半漁・晴耕雨読の物語
自給自足で


46 薬のこと (薬草)

月に2回ほど、二日酔いになる。
もう飲まないぞ、と宣言するが、3日もたてば
ケロッと忘れる。
それでずーっと来た。筋金入りだ。
きのうもひどい二日酔い。
いつもの通り、夜中に起きて水をがぶ飲みしてトイレ。
朝また、コップ一杯の水。
「酔い覚めの水千両!」
これでいつも治るのだけど、こんどばかりは
なぜか、いつまでも頭ガンガン。
迎え酒という手もあるが、
これはあまり信用していない。
妻が、買い物に出たついでに薬局で
薬を買ってきてくれた。
二日酔いにバッチリ効くと言われて買ってきたという。
妻も、実は飲み過ぎていたのだった。
「ガスター10」という薬。

ぼくは、昔から薬というやつが嫌いで、普段は
ほとんど飲むことがない。
風邪を引いたら、頭から布団を被って寝る。
お腹が痛いときは水を飲む。
これでたいていは治る。
いや、最近はいろいろ庭から葉っぱを採ってきたり
近所のバアサマに教わった田舎薬で
間に合わせている。

咳が出たときはオオバコ。
神経痛ならビワの葉。
やけどにはナマコのくされやカエルの卵。
切り傷にはヨモギ。
肝臓ならウコン。
ゲンノショウコは、医者入らずと言って
下痢止め、整腸、湿疹、うがいなど
何にでも効く。
ハーブも、滋養強壮、健胃、精神安定など、
これまた万能薬だ。

で、このガスター10という薬。
飲もうと思って手に持って、たまたま
テレビのニュースを見ていたら、
なんと、アナウンサーが、
「その薬の副作用で死者も出ています!」

ひぇー!

もしテレビでニュースを見ていなかったら、
ぼくも妻も、死んでいたかもしれないのです。
怖いです。
薬は、自給自足に限ります。