自給自足・半農半漁・晴耕雨読の物語 |
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自給自足で |
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50 本当の味 (ナマの味) ☆ 正月用に、東京の友人たちへ、 牡蠣やウニ、ナマコを送った。 ウニは剥いてパックにつめたものだが、 牡蠣とナマコは生きたまま。 ナマの姿で送った。 ☆ 何人もの友人から電話が入った。 「牡蠣の殻の開け方が分からない」 「どうやって開ければいいのか」 ハハハ、そうか、そうか。そうだわな。 「生きたナマコは初めて見た」 「気持ち悪くて触れない」 「どうすりゃいいの、これ。うわっ、キャーッ」 ははは、騒げ、騒げ。 「牡蠣は触って指を挟まれませんか」 と聞いてきたから、 油断するとガバッと挟まれるよと 脅かしてやった。 ナマコもかみつくぞと 嘘ついたら、また、「キャーッ」と大声を出した。 ☆ 食後の感想は、 「ナマコがこんなにうまいものとは知らなかった」 「殻つきの牡蠣なんて初めて食べた。最高!」 そう、それが本当の牡蠣、 それが本当のナマコなんだよ。 ウニは、チビチビ食べちゃだめ。 ガバッと食べなよ。 「食べました。うまああああ!」 「ウニ丼にしてガバッ。わああああ、もうだめ! 「軍艦巻き、うますぎぃ!でも、もったいないよおおおお」 ウニはさ、そうやって豪快に食べるのよ。 チビチビ食べてたら、ニンゲンが小さくなっちゃうの。 ほんとだよ。 |