自給自足・半農半漁・晴耕雨読の物語
自給自足で


52 牡蠣のむき方 生牡蠣

ことしは牡蠣がいっぱいとれたので、
友だちに、ずいぶん送った。
もちろん、海から上げてきたばかりの
生きた牡蠣だ。
1年ものなので、12月頃はまだ小振りだったが、
年が明けたら急に大きくなった。
新鮮だから、トーゼン、生がうまい。
殻をむいてそのままペロッと食べる。
潮加減がちょうどよく、思わず、
「うーん、うまい!」とうなる。
しかし、生もうまいが、
牡蠣は炭火で焼いたやつがいちばんだ。
いくらでも食べられる。
ひとりで、40個くらいは食べる。
ふたりで80個。これをだいたい週2回。
それでも飽きない。

面白かったのは、送ったほとんどの友だちから、
電話が入ったこと。
「殻はどうやって開けるの?」
「殻の開け方が分かんないよお」
ハハハ、そうか、そうだよな。町じゃ、
殻付きの牡蠣なんてあまり売ってないか。
失礼しました。
というわけで、遅ればせながら、牡蠣の
殻のむき方を教えよう。

まず、軍手をする。しないと手を切る。
そして、平らな面と、ふくらんだ面があるから、
ふくらんだ面を下にして、
根もとではないほう(びらびらがついているほう)
を手前にして握る。

先っぽの合わせ目が柔らかくなっているから、
そこへ洋食用のナイフをグサッと突き刺す。
中央より少し手前側の上と下に貝柱がついているから、
ナイフをごしごし横に振って上の貝柱を切る。

と、パカッと開く。
下にも貝柱がついているから、それも切り離す。
そのままペロッとくちに放り込む。
うなる。