自給自足・半農半漁・晴耕雨読の物語
自給自足で


64 ハチミツ採り 自家製ハチミツ

ミツバチには、洋バチと、和バチがいる。
一般的に知られているのは洋バチのほうで、
和バチを飼うものは少ない。
両者の違いはいろいろあるが、
いちばんの違いは、洋バチのハチミツが一花蜜
と言うのに対して、和バチのハチミツは
百花蜜(ひゃっかみつ)と呼ばれることだろう。
その名の通り、洋バチはレンゲの花ならレンゲ、
ミカンの花ならミカンと、一種類の花から
蜜を集めてくる。
それに対して、和バチのほうは、
いろんな花、つまり百の花から蜜を集めてくるので
百花蜜と呼ばれる。
一つの花にはそれなりのよさもあるが、
百の花となれば味は遙かに濃密だ。
だから、一度、和バチの味を知ってしまった者は
ハチミツは和バチでなけりゃ、ということになる。
オイラもそのひとり。

だから、庭で和バチを飼っている。
そのハチミツの採取の仕方を書いておく。
1、箱をコツコツと指で叩いてみる。
蜜がいっぱい入っていれば鈍い音がするので、
その音で分かる。

2、入っているようなら、網をかぶり、薄い包丁で
上の蓋を切り離す。採取は晴れた日に行う。

3、一番上の箱を取りはずして
別に用意した蜜を入れる箱に置き、
蜜の入った巣を切り離す。
その箱に蜜が溜まる。

4、蜜を採った箱は水で洗って干し、
別に用意した新しい箱を最下段に置き、
次回の採取を待つ。
和バチは神経質なところがあり、採取の際、
がたがた揺らすと
全員で逃げて行ってしまうことがある。
いままで3回も逃げられている。