自給自足・半農半漁・晴耕雨読の物語
自給自足で


67 干し柿づくり (吊し柿)

子どもの頃、よその家の柿を採って食べ、
それが渋柿で、ペッ、ペッと吐き出した。
あの口中に広がる渋さといったらなかった。
そういう経験が、いまの子どもたちには
あるんだろうか。

渋柿が、干すと甘くなる。
これもまた不思議だった。
いまだにどうしてなのかわからないけど。

まず、渋柿の皮をむく。
これは素手でやると
手が汚れて落ちなくなるので、
使い捨てのナイロン手袋をはめる。
皮をむいたら、ひもで2個ずつ結ぶ。
わが家ではシュロの葉をさいてひもにする。

熱湯に5〜6秒つける。
こうすると、ハエがつきにくいという。


雨が当たらない軒下に吊す。
4〜5日して表面が乾いたら、もむ。
もむと柔らかくなるので、ときどき、
気が付いたときにもんでやる。
1ヶ月もすれば食べられる。