自給自足・半農半漁・晴耕雨読の物語 |
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自給自足で |
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69 門松づくり (しめかざり) ☆ 毎年、暮れになると裏の竹林へ竹を切りに行く。 門松をつくるのだ。 太いヤツを2本伐ってくる。 海岸へ行って松の枝も切ってくる。 松には男松と女松があるが、男松を使う。 庭の梅の枝も切る。 これで松竹梅。 ほかに、ゆずりは、うらじろ、だいだい、南天 なども揃える。 あとは、自分流で考えたもので、 ダンボール箱2個と砂2袋とビニールのゴミ袋を2枚。 ☆ ダンボールを切り貼りして筒状にし、それに ゴミ袋を広げ、そのなかに砂を入れ、 周囲に竹を並べて結ぶ。 これが土台で、そのなかに結んだ3本の竹を立て、 そのまわりに松や梅などを好きなように配置する。 生け花のように砂に突き刺して形をつくる。 最後にだいだいをくくりつけて出来上がり。 ☆ しめかざりのほうがワザがいる。 まず、稲わらを2束用意する。 これは秋の収穫時にそれ用にとっておいた きれいなものを使う。 その稲わらをすいて薄い皮を剥ぎ取り さらにきれいなものだけに揃える。 それを木槌でよく叩いて柔らかくし、 編んでいく。 編み方は左なえ。 普通の縄などは右なえだが、 神事に使うものは左になう。 普通の縄なら両手に挟んでなえるが、 わらの量が多いので片方ずつ順繰りに 編んでいかないとできない。 両手両足を上手に使う。 ☆ 門松もしめかざりも、 山から下りてくる年神様が道に迷わない ように目印として立てるもの。 大晦日は一夜飾り、29日は「苦」に 通じるのでさけ、松の内が終わる 1月7日にしまう。 近頃は、門松を立てる家もほとんどなく、 門松の絵が描かれた紙をぺたんと貼って おしまい。 しめかざりも、スーパーで買ってきて すませる。 つまらなくなった。 |