自給自足・半農半漁・晴耕雨読の物語 |
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自給自足で |
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72 脱穀 (サトー式足踏み脱穀機) ☆ この写真を見て、 「わー、懐かしい」というひとは、 1、農家出身の 2、年配の方 である。 実家が農家のひとでも、若いひとには 分からないかもしれない。 ましてや都会のひとには 初めて目にする光景ではなかろうか。 ☆ この機械は、「サトー式足踏み脱穀機」 というのだが、近づいてよく見ると、 消えかかった文字で、 「機穀脱み踏足式ートサ」 と書いてある。 横書きなのに、右から書いてある。 若いひとは知らないだろうが、 昔はこうやって、日本語は 右から左へ書いたのである。 嘘だと思うひとは、 お父さんかお母さんに、 いや、おじいちゃんかおばあちゃんに 聞いてみなさい。 ☆ いや、そもそも、脱穀(だっこく)が なんだか分からないか。 「え、囚人が刑務所から逃げること?」 それは脱獄です。 脱穀というのはね、 穀物のつぶを穂からとることなの。 これでも分かんないか。 しょうがない、いいや。あっちへ行って 遊んでなさい。 ☆ サトー式と書いてあるので、もしかしたら 佐藤なにがしというひとが考案したのかな と思って調べたら、なんと、島根県の 佐藤忠次郎さんというひとが、 昭和の初め頃に考案したと、 ある資料に書いてあった。 ☆ 当時は画期的な発明品だったらしいが、 いま使ってみると、とにかく足が疲れる、 疲れる。 おいらは自転車をやってるから なんとかなるが、足の弱いひとは、 10分間と続かないだろう。 ☆ 先人に敬意を表して、 わたしたちは麦やソバを脱穀するのに 使わせて頂いている。 |