平成17年1月1日 Vol 119
よかさ!
あけましておめでとうございます
 旧年中はいろいろお世話様になりました。
 本年もどうぞよろしくお願い致します。
 
 7時に起きて庭に出ると、小雪が舞っている。
 ことしも、初仕事は風呂焚き。朝風呂の支度。裏山できのう拾ってきておいたたき付けがパチパチとはぜる。薪が燃える。
 いつもなら、ここでジョギングに出るのだけれど、年末から風邪にやられてしまってるので自重する。海に向かってスクワットを100回したところで、初日の出が雲間にのぞいた。
 写真を撮って風呂に入る。朝寝朝酒朝湯が大好きで、と言っても朝酒は正月だけだけど、これが元旦の楽しみ。風呂場の窓を開け放つと、小雪が飛び込んでくる。朝日は一瞬顔を見せただけですぐ厚い雲に隠れてしまった。
 初詣は、日付が変わった午前0時に、近くの八幡神社で済ませてきた。ことしも一番乗りだったが、明治神宮や成田山とは少し趣が違う田舎の初詣。初詣客はほかに帰る途中、2組に会っただけ。懐中電灯を忘れたので真っ暗闇を手探りで歩いた。
 風呂から上がって、着物を着る。肌襦袢に長襦袢、ひとりで着れないことはないが、着付けの君子先生がいるので着せてもらう。着物は帯がきゅっと締まるところがいい。思わず背筋がぴっと伸びる。ドスをのんで番傘さして雪の中、出て行きたい衝動に駆られる。池部良のように…と言おうとしたけど、「○ケベリョウじゃないの」と返されるに決まっているので、そういうことは言わないのだった。
 炬燵に入って新聞を広げる。広告のチラシがどさっと落ちる。車、家、ケイタイ、家電、家具の初売り、大売り出しが賑やかだけど、どれひとつ欲しいものなし。モノはもういらない。「現金のつかみ取り」なんていうのもあった。やだね。あさましい。
 おせち料理が並ぶ。孫も起きてきて、みんなで新年のご挨拶。
「アケマシテオメデトゴザイマスッ。コトシモオネガイシマスッ」。
「よく言えたねえ。はい、お年玉」。
「コレ、オテガミ?」 「違う、お年玉。中に何か入ってるでしょ」
「ナニモハイッテナイヨ」
「えっ、どれ見せて。ほんとだ。なんだよ、袋だけくれたってしょうがねえだろう」
「えっ、お金はおじいちゃんが入れるんじゃないの」
「ごめん、ごめん、ちょっと待っててね」
「ママ、デチャッタ」
「もう、出る前に教えなさいっていつも言ってるでしょう」
ことしは賑やかな正月になった。
 
いただきます
 まずはお屠蘇。
 いや、その前にもう待ちきれず、ひとり先に極上赤ナマコとカズノコでビールをいただいてます。おせち料理は以下のごとし。
 クワイ、カズノコ、三色ナマス、昆布巻き、紅白カマボコ、湯葉の煮物、白花豆の煮豆、手づくりコンニャクの煮物、がめ煮、ナマコ、モズク、サザエ、イカ刺身、マグロのトロ、ウニの軍艦巻き、ブロッコリー、茶碗蒸し、ミカンのゼリー、雑煮。
 酒は大吟醸出羽桜、続いて本格焼酎逢初、仕上げはジャック・ダニエル。
 この罰当たりめと叱られそうだけど、買ったものはほとんどないのでお許しを。買ったのはカズノコとカマボコだけで、あとはすべて友人知人からいただいたか、うちでとれたものばかりなのでお金はかかってません。
 栃木のYさん、日高昆布と湯葉おいしゅうございました。長崎のOさん、クワイとコンニャクおいしゅうございました。神奈川のSさん、マグロのトロ絶品でございました。東京のKさん、出羽桜おいしゅうございました。 
 ことしもまた、みなさまに助けられて新しい年が迎えられました。ありがとうございます。どうぞみなさまにおかれましても、2005年がよいお年でありますようにお祈り申し上げます。
 ああ、飲んだ飲んだ、食った食った。さーて、年賀状でもつくるか。