平成18年8月8日 Vol 143 |
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ゼッケンのベッドカバー バイエル薬品という会社が、「ふたりの寝室フォト&エッセイコンテスト」というのを開催していたので応募したら、準グランプリを受賞し、東京で行われた授賞式に招かれて行ってきた。 賞金をもらったのでちょっと宣伝しておくと、バイエル薬品というのは、経口ED治療薬レビトラ錠という薬を販売している会社で、知らなかったが、そのレビトラ錠というのは、例のバイアグラのようなクスリだとのこと。 それはよかった、もしかしたらそれをもらえるかもと思って聞いてみたら、なんか難しい薬事法とやらがあって、タダでは配れないんだとか。ガックシ。 で、その代わりに副賞としてくれたのが、「yes no」という文字が書かれたペアまくら。 新婚じゃあるまいし、いまさらそういうものをもらってもなあ。ちっともオモシロクナイ。 面白くはないが、でも、タダで東京へ行けたんだから贅沢は言わないことにしよう。行ったついでに、昔の友だちや先輩に会い、楽しい時間を過ごしてきた。H君、H子さん、極上ワインとローストビーフと、大好物?の海老料理、ご馳走様でした! Kさん、しっかり養生なさってください! その受賞作品を見せろというメールがいくつか来ているので、ここに披露します。写真は、君子さんがゼッケン(の一部)でこしらえたベッドカバーです。 【エッセイ】 45歳の時、突然思い立ってトライアスロンを始めた。少し置いて妻も一緒に走り出した。二人でスイミング教室へ通い、やがてレースに出場するようになった。 レースに出場するとゼッケンを渡される。そのたまったゼッケンで妻がベッドカバーをこしらえた。ゼッケンは大会ごとに異なるのでそれを見れば、その時の苦しかったことや楽しかったことがひとつずつよみがえる。妻に負けたレースのゼッケンは見たくないが、敵は目立つところへ縫いつけている。 トライアスロンを始める前は、私たちはまったく会話のない夫婦だった。それまでは寝室はただ眠るためだけの部屋だった。それが同じ趣味を持ってからは、寝室が〈眠り場+しゃべり場〉になった。 おしゃべりが、時に論争にまで発展してしまうこともあるけれど、ベッドがゼッケンで覆われるようになってから、熟年離婚の心配だけは消えたような気がする。 「サマー・タイム」でデビュー アルト・サックスを習い始めて丸2年が過ぎた。まだほんの駆け出しだけれども、いつかはどこかで吹ける日をと夢見て、練習を重ねてきた。その晴れの舞台がいきなり訪れた。10月に発表会をするのでそれに参加してみてはと先生から言われたのだ。 場所は長崎市内の名所、旧香港上海銀行長崎支店記念館多目的ホール。 明治37年(1904年)に建てられた市内最大級の石造り洋館で、国指定重要文化財にもなっている。その由緒ある洋館で、サックス奏者としてデビューするのだ。デビュー曲は、いちばん好きなジャズ・スタンダード、「サマー・タイム」。もちろん、ピアノやベース、ドラムの伴奏付き。あと2ヶ月。みっちり練習をして、バチッとやっちゃうもんね。挑戦、挑戦! |