平成18年8月27日 Vol 144 |
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読書の夏 今年の夏は、いつにも増して暑かったような気がする。 去年のことは忘れたが、去年も同じようなことを言ってたような気がしないでもない。本当に、温暖化は進んでいるのかもしれない。 〈暑いときは仕事をしない〉と決めているので、今年の夏も仕事をしないで、寝ころんで本ばかり読んでいた。本を読んだと言ったって、たいした本じゃない。いまさら難しい本なんか読みたくない。軽く読めるやつばかりだ。ざっとこんなところ。 「古今亭志ん生」(河出書房新社) 「私デザイン」(石岡瑛子) 「容疑者Xの献身」(東野圭吾) 「陰日向に咲く」(劇団ひとり) 「14階段」(窪田順生) 「町長選挙」(奥田英郎) 「ショージ君のALWAYS」(東海林さだお) 「スクラップ・ギャラリー」(金井美恵子) 「恋愛事情」(藤田宣永) 「俳句武者修行」(小沢昭一) 「森のうた」(岩城宏之) 「きいろいゾウ」(西加奈子) 「さくら」(西加奈子) 「センセイの書斎」(内沢旬子) 「新宿末広亭七夜」(小沢昭一) 「あなたに不利な証拠として」(ローリー・リン・ドラモンド) 「禿鷹狩り」(逢坂剛) 「ぼっちゃん」(夏目漱石) 「黒板五郎の流儀」(倉本聡) 「幻の声」(宇佐江真理) 「季語集」(坪内稔典) 「向田邦子全対談」 「Number plus 中田英寿」 「初心者のためのウクレレ講座」 まだほかにもあったと思うが、いちいち思い出せない。大体が図書館から借りて読むので、返却してしまうと忘れてしまうのだ。自分で買った本は、一度読んだら捨ててしまうし。 近頃、BS2日曜日朝8時からの「週刊ブックレビュー」という番組を時々見ていて、そこで紹介されたなかで興味をひいた本を少し読んだので、いままで自分からは絶対にすすんで手に取らないであろうという本をいくつか読むこととなり、それはそれで大変面白いことであった。 斉藤君と田中君 夏の間、甲子園の高校野球もテレビでよく見た。 準決勝までのことは、大味の試合ばかりでつまらなかったと前にも書いたが、決勝になったら急に締まって延長引き分け再試合で、その翌日の試合も緊迫したいいゲームになった。 で、心地よい余韻に浸っていたら、さあ、翌日からまたテレビのバカが始まった。翌日だけで終わらず翌々日もそのまた次の日も、「斉藤君、斉藤君!」の大騒ぎ。新聞のテレビ欄で調べたら各局ぜんぶが優勝投手斉藤君。確かに連戦連投の活躍は立派だった。それはもちろんほめていい。でも、ピッチャーだけで勝ったわけじゃないんだよね。キャッチャーも難しいワンバウンドのボールをことごとくカラダで止めていたし、野手のファインプレーもあったし、殊勲打を打った打者もいた。それなのに斉藤君だけ特別扱いしたのでは、本人の斉藤君に失礼なんじゃない。「ぼくだけでなく、みんなにも話を聞いて上げて下さいよ」と斉藤君は困惑してるんじゃないのかな。そういうことも考えて上げなさいよ。相手の田中君だって頑張ってたじゃないの。 それに、なに!? 斉藤君が使ってた青いハンカチがどうのこうのって。変なババアにインタビューして、「斉藤投手の使ってた青いハンカチがかわいい。わたしも欲しい」とかなんか言わせちゃって。もう、こういうのを見せられるから、テレビがますます嫌いになるんだよ。ま、できるだけ自衛して、見ないようにはしてるけどね。 夏休みの宿題 テレビは極力努力して見ないようにしてはいるけれど、天気予報やニュースやスポーツ中継は時々見ている。とは言っても、この頃はニュースもスポーツ中継も以前ほど見なくなった。ニュースは暗い嫌なニュースばかり(殺人やお通夜が好きみたい)だし、スポーツだって変なタレントを使ってバカ騒ぎしてるし、もう本当にテレビのディレクターっておかしいよ。いや、ディレクターだけじゃない。ニュースを見ていると日本中が、右を向いても左を見ても、おかしくなっていると思う。 で、いまも晩酌をしながらNHKニュースを見ていたんだけど、小学生の夏休みの宿題をインターネットで手助けするサイトがあって、自由研究の材料を売ってるって、それを紹介してた。子どもにそれを買わせた母親が言ってた。「本当は自分で考えさせて作らせるのがいいのでしょうが、時間がないので今回は許しました」。許すなっ、つうの。 |