平成20年8月13日 Vol 172
よかさ!
『鉄人の宿』へようこそ!
 この夏から田舎暮らしの体験民宿を始めたら早速、お客様がやって来てくれた。
 東京から中年のご夫婦。夏休みを利用して「新婚旅行以来、初めての夫婦ふたりでの旅行」だとか。「子どもたち3人は留守番。わたしが『田舎暮らし狂想曲』のファンで、一度、実際に来て見たいと思っていたところへ、体験民宿を始められたというので急遽、先に予約していた宿をキャンセルして…」と奥様。
 そうですか。それはそれは遠いところを、ようこそおいで下さいました。開業第1号のお客様です。来宿1万人目のお客様にはパンパカパーンと豪華記念品を差し上げようかと考えているのですが、1号目についてはうっかりして考えておりませんでした。すみません。どうぞ、悪しからず。さあ、ゆっくり足を伸ばして下さい。
 8月9日から3泊4日。
 「えー、まずはこちらに署名を頂きまして、えー、グリーンツーリズムの農林漁業体験民宿というのは一般の民宿とはちょっと違いまして、えー、田舎暮らしを体験して頂くという趣旨で…」と説明する方も、される方も初めての経験で、どちらもぎこちない。しかし、すぐにうち解けて夕食の時間。基本的にはベッド&ブレックファーストで夕食は付かないのだけど、ご希望があれば普段の家庭料理を用意は致します。
 で、きょうのわが家の晩ご飯。
 ヒラスとタイの刺身、野菜のスープ(じゃがいも、かぼちゃ、ごぼう、玉ねぎ、人参)、じゃがいものガレット風、(じゃがいも、玉子、小麦粉、パセリ、ベーコン)、パプリカ3種のニンニクソテー(赤、黄、グリーン)、きゅうりの酢の物(きゅうり、食用ヘメロカリス)、もずく、漬け物(きゅうり)、梅干し、らっきょう、ご飯。
 お酒は出さないことになっているので、ビールはご持参いただく。
 ご主人は昼間の市内観光で熱中症にかかったらしく頭痛がするからと早めに床につかれた。
 10日の朝食メニュー。
 みそ汁(豆腐、ごぼう、玉ねぎ、わかめ)、アジの干物、オクラのおひたし、焼き海苔、目玉焼き、漬け物(きゅうり)、ヨーグルト&桃ジャム、ご飯。
 この日、父ちゃんは市道の草払い共同作業で7時から10時まで仕事。お客様は午前中近くの浜で海水浴&磯遊び体験。ウニを少し捕ってきたのでウニ割り体験。
 昼食は近くのゴルフ場を教えたが、頭痛がとれないので何か作って欲しいと頼まれ同じものを。買い置きの薬も差し上げる。
 昼食。そうめん、野菜のかき揚げ、(玉ねぎ、パプリカ、かぼちゃ)、コーヒー&梅のシロップ煮、干し柿。
 午後は畑の見学と露天風呂体験。
 夕食。キッシュ(小松菜、玉ねぎ、パプリカ、しめじ、玉子、チーズ、牛乳)、手羽先の酢煮、酢の物(そうめんかぼちゃ、きゅうり)、もずく、ゆべし&干し柿のブランデー漬け、きゅうりの漬け物、小松菜とちくわのおひたし、スイカ、ご飯。
 11日。
 父ちゃんは5時に起きてバイク(自転車)のトレーニング。
 朝食。みそ汁(生揚げ、玉ねぎ、あおさ)、アジのみりん干し、目玉焼き、きゅうりの漬け物、ヨーグルト&桃ジャム、梅干し、らっきょう、コーヒー、ご飯。
 午前中、田んぼの草払いと水のチェック。見学体験。11時半からテレビで北京オリンピック北島の金メダルをみんなで見る。
 昼食。うどん野菜入りつけ麺(玉ねぎ、じゃがいも、かぼちゃ、ナス)、しそ、みょうが、特製かぼちゃ団子。
 午後は長崎新聞の取材。体験民宿開業の取材なので一緒にインタビューを受ける。4時から6時まで船に乗ってタコ釣り体験。
 夕食。イイダコの刺身、アジの煮付け(アジ、梅干し、しょうが)、ナスの香り漬け(ナス、ニンニク、しょうが、ゴマ、酢、醤油、みりん)、ゴーヤチャンプル(ニガウリ、玉子、豚肉)、トマトと玉ねぎのサラダ、ワタリガニの唐揚げ、スイカ、桃のシャーベット、ご飯。
 12日。朝食。みそ汁(じゃがいも、玉ねぎ、あおさ)、さつま揚げ、目玉焼き、オクラのおひたし、焼き海苔、紅梅漬け、ヨーグルト&桃ジャム、ご飯。
 この日は雲仙に行くというので、7時に出発。車で国道のバス乗り場(大江橋)まで送って行く。ありがとうございました。どうぞ、よいご旅行を!
 ちなみに、宿泊代は1名1泊朝食付きで4500円。夕食1名1000円、昼食1名500円、船釣り体験(2時間)1名1000円でした。
 
 ノートに感想を書いて頂いた。
 「田舎暮らし体験とのことで、何らかのお手伝いができればと思っていましたが、宿泊期間中は何から何までお世話になりっぱなしで申し訳ありませんでした。金子家からの海を見わたす景観は絶景で、自分たちも老後はこのような場所で心安らかに暮らしたいなと強く思いました。もずく、野菜、玉子とどれをとっても地のもので、毎食おいしく楽しくいただき、誠にありがとうございました」(ご主人)
 「大村湾を一望できる金子家に実際に泊めていただく機会に恵まれ、お話を伺うことができ、とても貴重な時を過ごせたと思っています。これから自分たちがどのように暮らしていきたいかを話し合っていけたらと考えています。この夏休みが終われば、またいままで通りの生活に戻って行くのですが…。ありがとうございました。それから「10万組目」は遠すぎるので「1000組目」は私たちが泊まります。ぜひ、豪華な記念品を用意しておいて下さい」(奥様)