平成22年3月12日 Vol 182 |
|||||||||||
あ、もしもし…。
初めに、謝ります。父ちゃん、嘘をついていました。すみません。
南の島へ3週間、旅をすると言ってデジカメ日記を休んだのは、真っ赤な嘘でした。本当は白い壁の中にいました。病院です。また、走っていて転び、入院していたのです。いまは治ってフツーの暮らしに戻っていますが、ハイ、アタマを打ったのでまた馬鹿の度合いは少し進みました。ときどきわけもなく笑ったり、変な行動をとりますので、どーぞご注意ください。 入院中に、君子さんにお願いしてケイタイを買ってきてもらいました。初めての携帯です。ケイタイなんかいらねえ、と頑固おやじを貫いていたのに、ついに買ってしまいました。 病院では、ベッドの上からメールも打てたし、指定の場所からなら電話もできたので、暇にまかせて悪友たちにメールを送り、返事を楽しみました。君子さんはケイタイは持っていますがメールはできないので、電話で頼みごと。「あ、もしもし、病院の飯はまずくて食えないから、なまこともずくを持ってきて」とか、「ウォークマンを買って、ジャズのCDを10枚頼む」などなど。いや、持てばやっぱし便利です。 面白かったのは、悪友の反応。お見舞いのメールや電話、ハガキをくれた中に、すごいのがふたりいました。ひとりは子分のM。こいつは某有名テレビ制作会社の常務をしているのですが、朝会議をひとつやるとあとは暇になるらしく、毎日、長〜いメールを送ってきました。毎日です。下手に返事を書くとすぐまた返事の返事が返ってきます。これで父ちゃん、かなりケイタイの扱いに慣れました。 もうひとりは女性の悪友ですが、これがスゴイのなんの。入院を知らせてから毎日欠かさず、絵はがきをくれました。毎日、届くのです。みなさん、真似できますか。できないでしょう。父ちゃんも返事を書きましたが、半分も書けませんでした。いい勉強をさせてもらい、元気をいっぱいもらいました。 病院宛てに本を送ってくれたひともいたし、バレンタイン・チョコも届きました。 連絡したのに、何の反応もなかったひともいました。悪友いろいろ、友だちもいろいろです。 オーライ!ニッポン大賞。 また、デジカメ日記を3日間、さぼってしまいました。でも、こんどは病院ではありません。東京へ行ってました。また、表彰式に招かれて出かけてきたのです。表彰式の詳細は、「農林水産省のホームページ」の「オーライ!ニッポン大賞ライフスタイル賞」を検索すると出てきます。 そうだ、ここにその時もらったパンフレットがある。こう書いてあるぞ。 「オーライ!ニッポン大賞とは、都市と農山漁村に住む双方の人々の交流を盛んにし、都市と農山漁村の間で『人・もの・情報』が絶えず循環する社会を生み出すことで、ゆとりのある生活の実現や日本の経済の活性化を図ろうと進めているのが、『オーライ!ニッポン』の取り組みです。 『オーライ!ニッポン大賞』では、日本各地で『都市と農山漁村の共生・対流』の活動に積極的に取り組んでいる活動や方々を発掘・表彰し、その良事例を広く紹介することで、都市と農山漁村を往来するライフスタイルの定着を目指して実施いたします」 文章がちょっと難しいけど、ま、そういうことで、なぜか父ちゃんが選ばれちゃったんだな。言っておくけど、いつものようなエッセイの賞金稼ぎでこっちから進んで応募したんじゃなくて、向こうから話が来たんだからな。腐っても田舎の鉄人、こっちはお上から何か恵んでもらおうなんてコンタンはこれっぽっちも持ち合わせちゃあいねぇから、そこんとこよろしく。 んじゃ、なぜ表彰式に行ったのか、ってか。あのね、父ちゃん、「ただで東京へ行かせてあげる」って言葉にいちばん弱いのよ。これ言われちゃうと、もうダメなの。ハイ!って手を上げちゃうの。表彰式はどうでもよくて、昔の友だちに会えるのがお目当て。 それはさておき、帰ってきたら早速、市役所から電話が入った。 「あ、もしもし、市長に表敬訪問をと考えているのですが…」だって。 「あ、そういうの、好きじゃないっすから…」冗談やめてよ。 |